“マイナス感情が起こったら、自分の心に問いかける”

外化をするときには相手と心が触れていない。

その人の心は孤立している。

相手と気持ちが触れていれば、相手に敵意がないということが分かる。

外化をしながら生きている人は、幻想の中で生きている。

外化とは自分が自分の中で感じていることを、他人を通して感じることである。

自分が何かのことで不満である。

たとえば夫婦関係に不満である。

夫に不満である。

しかしその不満を感じるのは危険である。

なぜなら離婚に発展しかねないからである。

そこで自分が夫に不満なのに、「隣人」に不満になる。

あるいは子供の担任の先生が自分の子どもに特別に悪意があると感じてしまう。

こうなれば学校と協力して子供の教育に取り組むことはできない。

その結果、次々にトラブルが起きてくる。

そして「私の人生は何でこうトラブルばかりが起きるのだ」と嘆くが、トラブルを起こしている元凶は自分自身である。

自分が自分を憎む。その自分への憎しみを、相手を通して感じる。

積極的に外化すれば、自分が「相手」を憎む。

受け身で外化されると「相手」が自分を憎んでいると感じる。

自分の感情の原因を外部に求める。

自分が誰かを憎んでいるときに、一度「私は本当にあの人を憎んでいるのだろうか?」と反省してみることである。

もしかするとその人を憎むことで、自分の中の別の憎しみの感情を処理しているのかもしれない。

例えばその憎んでいる人が佐藤という名前なら、「私は本当に佐藤さんを憎んでいるのだろうか?」と反省してみることである。

もしかすると本当に憎んでいるのは別の人かもしれない。

しかしその人を憎むことは自分の社会的立場を危険にする。

あるいは本当に憎んでいるのは自分自身かもしれない。

全ての原因は、遠い幼い日の深い欲求不満かもしれない。

自分が自分を軽蔑している。

自分への蔑視を相手を通して感じる。

1.自分が「相手」を軽蔑している。

2.「相手」が自分を軽蔑している。

自分が誰かを軽蔑しているときに、一度「私は本当にあの人を軽蔑しているのだろうか?」と反省してみることである。

もしかするとその人を蔑視することで、自分の中の自分自身への蔑視の感情を処理しているのかもしれない。

その人が中村という名前なら「私は本当に中村さんを軽蔑しているのだろうか?」と反省してみることである。

世の中の人々を「馬鹿ばかり」と言っている人は、本当に自分は世の中の人を馬鹿ばかりと思っているかどうか一度反省してみることである。

自分自身をバカと思っているのかもしれない。

対人恐怖症、社交不安障害を克服するには、自分が誰かを軽蔑しているときに、一度「私は本当にあの人を軽蔑しているのだろうか?」と反省してみることである。

参考文献:イライラのおさめ方 加藤諦三著