高い感受性と非言語的応答はリンクしている

応答性とは、単に応えるのではなく、相手が求めていることに応えることである。

相手が求めていることに応えるためには、相手が何を感じ、何を考えているのかを察知しなければならない。

調子を合わせることの意味は、じつは外面的な同期による心地良さ以上に、この点に関係している。

つまり、相手と同じような声の調子や表情、動作をすることで、相手の気持ちを共有しやすくなるのだ。

ミラーニューロンという、目にした動作や表情から、感情を意図を映し出す仕組みによって、われわれは相手の非言語的な表現を真似ることで、心の中まで模倣することができるのである。

つまり、動作や表情を共有するということは、気持ちを共有することにつながるのである。

それゆえ、動作が同期すると、気持ちが共有されたように感じ、親密さが生まれやすいのである。

逆にいうと、非言語的な反応を抑えるということは、気持ちを相手と共有することを避けているという事に他ならない。

安全基地となろうとする人間が、そうした態度で相手に向き合ったのでは、相手に対する拒否や警戒心を示すことになってしまい、本気で安全基地になろうとしているのか、それとも口先だけなのか、その真意を疑われてしまうことになる。

無表情のまま、「仲良くしよう」と近寄られても、相手が困ってしまうのである。

※参考文献:愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる 岡田尊司著