幼児的願望とは、わがまま、頑固、恩着せがましさ、ナルシシズム、依存性、いつでも褒められたい、注目されたい、求められたい。

努力したら「よくやったねー」と言われたい。

周囲の人にはいつも自分の話をしてもらいたい、だから人の話題はつまらない。

いつも自分一人が得をしていたい、でも利己主義とは言われたくない。損するのはいや、でも寛大な人と言われたい。

辛い自分の気持ちを汲んでもらいたい。

いつでも「あなたは正しい」と言ってもらいたい。

無責任でいたい、でも尊敬されたい・・・。

幼い子がある人を好きになったとする。

するとその人が、自分のそばにいてもらいたいときに側にいなければ、その人に不満を感じる。

しかし、その人に側にいてほしくないときには、その人が側にいると不満になる。

幼児的願望とは、とにかく自己中心的なのである。

さらに重要なことは、幼児は「してもらうことがあたりまえ」と思っている。自分のしてほしい何かをしてもらえることが当たり前だと思っている。

幼児的願望とは、無条件に「愛してー」という叫びでもある。

相手に何かを与えるのではなく、与えてほしいという叫びである。

心理的に健康な大人は、他人に背中をかいてもらった、肩をたたいてもらった、マッサージしてもらったなど、何かをしてもらったら「ありがとう」と言う。

普通はいろいろなことをしてもらえば、相手に感謝する。

相手の気持ちを汲み取る人なら「あー、気持ちよくなった、ありがとう。」と付け加える。

しかし、幼児はそれをしない。

してもらっても「気持ちいい」と思うが、教えなければ「ありがとう」は言わない。

それは、してもらえることが自然だからであろう。

対人恐怖症、社交不安障害を克服したい人は、まず、この幼児的願望を満たすことである。

※参考文献:自分の受け入れ方 加藤諦三著