愛着修復的アプローチをおこなう場合も、まず、支援者が、親と子のそれぞれ、あるいは、一方に対して、愛着安定化アプローチをおこない、支援者との関係がある程度安定したものとなってから愛着修復的アプローチに移っていくことも多い。

この場合、愛着アプローチの前半部分で中心的な役割を担うのが、愛着安定化アプローチであり、愛着修復的アプローチは後半部分の仕上げにかかわる。

ただしケースによっては、愛着修復的アプローチが困難な場合もあるし、タイミング的に時期尚早という場合もある。

愛着修復的アプローチがうまくいくためには、両者の気持ちが、関係修復に向けて準備される必要がある。

愛着安定化アプローチは、その準備を促進することになる。

その準備が整わないうちに、愛着修復的アプローチに進んでしまうと、もっと傷を深めたり、修復がかえって困難になってしまう危険もあるのだ。

愛着修復的アプローチがうまくいくためには、自分の非を振り返ることができ、かつ、相手の立場や気持ちに立って考えることができる共感能力が求められる。

親や配偶者に、振り返りの力や共感能力が欠けている場合、その点を繰り返し指導し、高める必要がある。

それは容易なことではないが、その点に修復のチャンスはかかっている。

※参考文献:愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる 岡田尊司著