愛着スタイルとは

人との関係がいつも安定し、信頼関係が育まれ、親密な関係を楽しむことができる人がいる一方で、対人関係が不安定だったり、表面的だったり、関係ができにくかったり、できても長続きせず、親密な信頼関係が築かれにくい人もいる。

こうした違いの根底にあるのが、愛着スタイルだと考えられている。

愛着スタイルは、幼い頃からの母親との関わりに始まり、さまざまな対人関係を経験する中で確立されるもので、単に心理学というだけでなく、生物学的な特性でもある。

群れで行動するのを好む種がいるのと同じように、単独で行動するのを好む種がいる。

そうした違いは、生物学的なものであるが、愛着スタイルの違いも、それに近い特性だと言えるのである。

愛着スタイルは、大きく安定型と不安定型に分けられ、不安定型は、さらに不安型(とらわれ型。子どもでは両価型と呼ぶ)と回避型(愛着軽視型)に分けられる。

不安型と回避型の両方が重なった、恐れ・回避型(子どもでは混乱型)や、愛着の傷を生々しく引きずる未解決型と呼ばれるタイプもある。

愛着システムがバランスよく機能している状態が安定型だとすると、不安型は、愛着システムが過剰に敏感になり、働きすぎた状態だと言える。

一方、本書のテーマである回避型は、愛着システムの働きが抑えられ、低下した状態である。

ひと言で「愛着が不安定」といっても、不安型と回避型は正反対のベクトルをもつ。

たとえば、別れというストレスフルな場面での反応も正反対である。

不安型は、相手にしがみつこうとし、泣き叫んで抵抗する。

しかし回避型は、クールで、あまり表情を変えない。

困ったことが起きた場合の反応も大きく異なる。

不安型は、誰かれなく相談しようとし、過剰なまでに大騒ぎをする。

しかし、回避型は何事もないかのように、ただ一人で耐える。

不安型は、甘えられる人なら誰にでも甘えようとするが、回避型は、誰にも本音が言えず、甘えられない。

たとえば、同じように不安定な境遇で育った子どもでも、周囲の顔色に敏感で、周囲に気に入られようと気をつかうタイプと、まったくわれ関せずで、対人関係に冷めた態度をとるタイプがある。

それぞれ不安型と回避型に特徴的な反応だと言える。

実際には、両方の要素が混じることも少なくない。

それが、恐れ・回避型で、人に過剰に気をつかい、親しみを求める一方、誰にも心を許せず、他人が信じられないという点を特徴とする。

もっとも不安定なタイプの愛着スタイルである。

おな、回避性愛着障害は、愛着回避(親密な関係を避ける傾向)がより重度で、社会適応に困難を生じるレベルのものを指す。

もともと子どもの疾患概念であった愛着障害には、誰にも心を開かない抑制性愛着障害と呼ばれるタイプがあるが、それは虐待やネグレクトを受けた子どもにもちいる非常に狭い概念のため、大人にも広く当てはめることのできる概念としては、「回避性愛着障害」という用語をもちいることとする。

※参考文献:回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち 岡田尊司著

 

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