「愛する人の為に犠牲になれますか?」

ある研究では、愛するパートナーが死の危機に瀕している状況を思い浮かべてもらって、そのとき、パートナーの命を救うために、あなたは自分の命を危険にさらしますか、と訊ねた。

その結果、安定型の愛着スタイルの人は、パートナーの命を救うためなら、自分が犠牲になってもいいと答える傾向がみられた。

しかし、不安定型の愛着スタイルの人は、他人の命を救うために、自分が犠牲になることを嫌がったり、躊躇ったりする気持ちが強くみられたという。

面白いことに、不安定型愛着スタイルの人では、自分の価値観や信念のためになら死んでもいいと答えた人が多いにもかかわらず、パートナーのために自分が犠牲になることには拒否的な反応が返ってきがちであった。

つまり、愛する人の死を前にしても、安定型愛着スタイルと不安定型愛着スタイルは、それぞれのスタイルを維持している。

安定型愛着スタイルの人は、人との関わりや絆の中でそれを乗り越えようとするのに対して、不安定型愛着スタイルの人は、ある特定の価値観や信念にしがみつくことで、貧弱な自己イメージを払拭し、人生の意味を手に入れようとするのである。