嫌いな自分を打ち破る

”嫌いな自分を打ち破る”

自分の評判を維持するために、彼の生活の内容は空疎になってしまっていることか。

振り返って考えてみれば、唯一の心の支えは、自分は他人に高く評価されているということだけではなかったか。

その唯一の心の支えである歪んだ優越感は、いつも劣等感に変化する。
したがって、高い評価を得らなければ、とたんに劣等感になってしまう。

いったい嫌いな自分は何をして生きたのだろう。
そう考えると、いかに自分を粗末にしてきたかがわかるのではないだろうか。

ただ他人に負けたくないという気持ちばかりが心の底にこびりついて、自分の生活の中身を豊かにすることができなかった。
だから、嫌いな自分を振り返ると空しい、あるのは自己満足だけ。

自分の評判が悪くなるのを気にして、本当の自分を誰にも見せることなく終わった過去。
それだけ無理して他人に付き合いながら、懐かしく思い出す人の何と少ないことか。

タバコの吸いすぎが体に良くないように、自分の評判を気にしすぎることは情緒の安定によくない。

そして、タバコを吸いながらではタバコの害から逃れられないように、評判を気にしながらその害を逃れることはできない。

嫌いな自分の彼は自己評価の低さからくる不安を、他人に迎合することで逃れようとしていた。
しかし、それはタバコをより吸うことでたばこのがいからのがれようとしているようなものである。

やろうとしていることがまったく逆なのである。
嫌いな自分は他人に迎合することを止めれば不安は克服できる。

また、迎合したから評価されるかというと、そうではない。
これが自己評価の低い人のもう一つの悲劇でもある。

嫌いな自分の彼が評価されないのは、自己を主張しないからであるのに、彼は逆に迎合が足りないからだと考える。
嫌いな自分の彼が他人に心から信頼されないのは、ありのままの自分を見せないからであるのに、その逆と考える。

この恐るべき錯誤。
自分の望みを堂々と主張しないことで低く評価されているのに、他人の期待に従うことの努力不足で低く評価されていると考える。
そして、より他人の欲求を嗅ぎ分けようとする。

自分の弱点を隠すから信頼されないのに、より一層自分の弱点を隠そうとする。

何度繰り返しても繰り返しすぎることのない名文は「実際は逆が正しいのである」というものである。

Actually,the opposite is true.
これはフィットテイカーの文である。

また、社会的地位が向上したからといって、他人が心から受け入れてくれるわけではない。

社会的地位の向上によってのみ、より人々に受け入れられると錯覚している人がいる。
そういう嫌いな自分の人は、多くの業績を上げ、より受け入れられようとする。
これこそ、精神的障害を持つ人に特徴的な生き方である。

しかし、他人に迎合したからといって評価されるわけでもなく、弱点を隠しおおせたからといって信頼されるわけでおなく、社会的地位が向上したからといって他人に心から受け入れられるわけでもない。

嫌いな自分をもつ人は他人に等取り入らなくたって自分を好いてくれる人は好いてくれる。
取り入ったところで、自分を嫌いな人はあくまで嫌う。

嫌いな自分をもつ人は他人に取り入ることで、あなたに必要な人はあなたから離れていくし、あなたをより傷つける人はあなたに近寄ってくる。

たった一度の人生を、みんなに傷つけられつづけ、悩み続けて死んでいきたければ、他人に取り入ることである。

いったん確立してしまった知覚方法、行動様式を変えるのは容易なことではない。

飲酒の習慣、喫煙の習慣、ギャンブルの習慣などを変えることだけが難しいのではない。
知覚の習慣を変えることも難しいのである。

自慢話をするのは人間関係に良くない影響を及ぼすといわれても、人前に出ると、どうしても自慢話をしてしまう人がいる。

自慢話も、心の底での自己評価が低いから、ついしてしまうのであろう。
他人は決して自分をバカになどしていないのに自己評価が低いと、ばかにされているとついつい感じてしまう。

そのような感じ方が自分の中で確立してしまうと、自慢話をしないと不安になってくる。

そのような感じ方は、いわば条件反射なのである。
目の前に他人が現れると、もうそのように感じてしまう。
すると、自分を印象付けるための言動が、その感じ方について無意識のうちに出てきてしまう。

嫌いな自分をもつ人はついつい他人に迎合してしまう、ついつい自慢話をしてしまうという人にとって必要なことは、確立されたこれらの知覚、感覚方法、行動様式を打ち破ることである。

内面の不安を克服し、生きている喜びを味わうためには、新しい知覚方法、感覚方法、行動様式を身につけなければならない。

対人恐怖症、社交不安障害を克服するには新しい知覚方法、感覚方法、行動様式を身につけなければならない。

※参考文献:自分を嫌うな 加藤諦三著

 

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