ある人間関係において自分がどれだけ健康な立場を保っているかを、今まであげた特徴をもとにチェックすることができます。

アダルトチルドレンを抱えたシェリアは母親との関係を探ってみたところ、すべての項目に自分がかなり高い点数をつけたことに驚きました。

なぜなら、母親とそれほど親しい感じがしていなかったからです。

けれど覚えているでしょうか、これは関係が健康かどうかを見るもので、必ずしも親しさの度合いを表わしてはいないのです。

シェリアは母親を尊重し、現実的な期待をもち、親子の関係において互いの自主性を守ることができ、力の分かち合いができています。

そしてそこには、絆と許しが存在するのです。

アダルトチルドレンのシェリアは言いました。

「母はほとんど感情を出しません。もっとオープンになってくれたらうれしいけれど、それは無理だとわかっているんです。

それでも、母がどれだけ粘り強いかを二人で話すのは楽しいわ。

これからも母との関係を大事にしていきます」

ナザンは、17歳の息子との関係を見直してみました。

尊重、信頼、自主性、やさしさといった項目にかなり低い点数をつけています。

互いの誠実さを感じられず、期待は現実的でなく、共に過ごす時間もなければ許しも存在しません。

これは苦しい関係です。

けれど彼は正直にこの作業をしたことで、大切なことに気付きました。

息子がフットボールをやめてしまったことでどれだけがっかりしているか。

息子の繊細さや、音楽に夢中になっていることに対してどれだけ腹を立てているか。

そして、息子との関係をよりよいものにするために取り組まなければならない一番の課題は、息子の個性と独立を尊重することだと悟ったのです。

自分に向き合ったことで、彼は自分が果たせなかったスポーツ選手への夢を息子に押し付けていたことを知り、自分自身のつらさには自分で責任を持つことにしました。

彼は自分や息子を許し、息子との絆を確かなものにするため、時間をかけて関係を育てたいと思うようになったのです。

ヘレンはなじみの美容師との関係を見ていくことにしました。

というのも、何かはっきりしない居心地の悪さを感じていたからです。

やってみると、尊重の項目は申し分ありません。

けれど、彼女は相手に対して誠実だとは思えませんでした。

なぜなら、できあがった髪型が気に入らないときでも、彼女は言えなかったのです。

言わなくても美容師が心を読んでわかってくれることを望んでいたのでした。

これは現実的な期待ではないとヘレンは気付きました。

彼女は自主性や力を行使していませんでした。

それが居心地悪さの原因だったのです。

※参考文献:子どもを生きればおとなになれる<インナーアダルト>の育て方 クラウディア・ブラック著 水澤都加佐監訳