ここではわかりやすく、「自己への執着」という言葉を「自己中心的」と言い換えます。
あなたの頭の中にある自己中心的な人とは、どんな人物でしょうか?

実は「課題の分離」ができておらず、承認欲求にとらわれている人もまた、極めて自己中心的なのです。

承認欲求の内実を考えてください。他者はどれだけ自分に注目し、自分のことをどう評価しているのか?

つまり、どれだけ自分の欲求を満たしてくれるのか?・・・こうした承認欲求にとらわれている人は、他者を見ているようでいて、実際には自分のことしか見ていません。
他者への関心を失い、「わたし」にしか関心がない。すなわち、自己中心的なのです。

あなたは他者に良く思われたいからこそ、他者の視線を気にしている。
それは他者への関心ではなく、自己への執着にすぎません。

あなたのことをよく思わない人がいるのは、あなたが自由に生きている証なのだ、と。
もしかするとそこに、自己中心的なにおいを感じられたかもしれません。
ですが、いまの議論でおわかりになったでしょう。
「他者からどうみられているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。

あなただけでなく、「わたし」に執着している人は、すべて自己中心的です。だからこそ「自己への執着」を「他者への関心」に切り替えなければならないのです。

対人恐怖症、社交不安障害を克服するには「自己への執着」を「他者への関心」に切り替えることです。

※参考文献:嫌われる勇気 岸見一郎著