学校に来て、「ぽーっ」としている子がいる。

ユカちゃんという。

「あ・い・う」も書かない。

そこで先生がユカちゃんに「ユカちゃん、今いっぱい悩みを抱えていて、「あ・い・う」も書くのも辛いんでしょ。その気にならないんだよね」と言った。

それをきいてユカちゃんは字を書き始めた。

自分の辛い気持ちを汲み取ってもらえたから気力が出たのである。

先生は続いて、「ユカちゃんの悩みをいろいろきいてあげるからね。その時間を取ろうね」と言った。

すると子供は「それを先生からお母さんに言ってくれ」と言う。

幼児的願望を満たされていない大人は、幼い頃こうした先生がそばにいなかったのである。

対人恐怖症、社交不安障害を克服したい人もこれと同じで自分の辛い気持ちを汲み取ってあげる自分や他人が必要である。

※参考文献:自分の受け入れ方 加藤諦三著