自分の人生を生きる

夢の実現を目指す中で人付き合いが苦手を克服する視点を持つことは大切です。

今の自分を変えることに汲々として人生を終えるとしたら、こんなにつまらない人生はありません。

人付き合いが苦手なために本当に望む人生をあきらめたとしたら、これほど損なことはありません。

たった一度しかない人生です。

自分の夢の実現に力を注ぐことです。

自分の夢見る人生を実現するためならば、どんなにつらくても耐える勇気が湧いてきます。

外界に果敢に立ち向かうことで、人付き合いが苦手を乗り切る力がついてきます。

そのためには、人生設計を明確に描き、その実現のための一環として人付き合いが苦手の克服を位置付けることです。

直面する課題と人生をつくる課題

私たちが生きるとき、直面する課題と人生をつくるための課題とがあります。

直面する課題とは、生活する中で日々対処しなければならない課題です。

会社では次々と仕事が課されます。

思わぬトラブルが生じ、緊急の対応が要請されます。

ときに人間関係で葛藤が生じ、修復するという課題にも直面します。

家庭では、毎日の家事や子育て、親戚付き合い、近所づきあい、その他、それこそ雑多な課題の連続です。

とりわけ人付き合いが苦手な人は、日々、より多くより大きな課題に直面します。

なぜなら、他の人には何でもないことでも心労を要する課題となってのしかかるからです。

たとえば、人付き合いが苦手な人にとっては、たとえ学校時代の友人との楽しい会にしても、出席しようか、口実をつけて断ろうか、出席するとしたらどの服にしようか、どのバッグにしようか、美容室に行っておいた方がいいだろうか、どんな話をすればいいだろうかなど、取り組まなければならない多くの課題に変質してしまうのです。

さらに、人付き合いが苦手な人の中には、自分にとって大事なことを後回しにして、他の人にとって大事なことを優先してしまう人が少なからずいます。

そのために、本来負う必要のない課題までも背負い込んでしまいます。

こうしたことのために、直面する課題に取り組むことだけに関心とエネルギーを使い果たしてしまう恐れがあるのです。

直面する課題に取り組むだけで終わってしまったら、自分が望む人生をつくるという課題は放棄されてしまいます。

次々と外からもたらされる課題に右往左往して、人生の終末期に達してしまいます。

こうした観点から職場を見回してみると、以下のような三つのタイプの人を見ることができるのではないでしょうか。

社内便利屋型

能力があり、人間的にも良い人で信頼されているのですが、それゆえに便利に利用されてしまっている人です。

会社や仲間からすれば貴重な存在なのですが、外から与えられる課題への対処だけで終わってしまう恐れがあります。

社内上昇志向型

社内での地位を上げることに価値を置き、他の人を利用することが出来る人です。

仲間との親密さよりも、上司など自分の役に立つ人との交際を重要視します。

会社時代は生き生きしていても、退職後の人生で意味や活力を持つことに困難を感じる可能性が大です。

社外生き甲斐型

会社の仕事をきちんとこなし、人柄も良いのですが、社内での地位や評価にさほどこだわらず、自分のプライベートな世界を広げ深めることに価値を置いている人です。

それは、たとえば、趣味を深めることであったり、ボランティア活動であったり、地域活動であったり、やがて独立するための力をつけることであったりします。

社内の信頼を得ることで満足できる人、会社でより高い地位に就くことで満足できる人、そして、それで人生に悔いを残さないだろうと思う人は、社内便利屋型や社内上昇志向型の生き方を選択してもよいと思います。

しかし、最終的により自分らしい生き方ができるのは、社外生き甲斐型の人です。

このタイプの人は、定年後に、あるいは早期退職したり、転職したりして、それまでに培ってきたこと、本当に好きなことを仕事とする生き方を選べる可能性が広がります。

このように、自分が望む人生を生きるためには、直面する課題に対処するだけでは不十分で、人生をつくるための課題にも取り組むことが求められます。

自分の人生で価値を置くべきものを確認し、自分の人生をつくる課題に時間とエネルギーを振り分ける必要があります。

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夢を実現するための努力

「願えば夢は叶う」と安易に言う人がいます。

そんな甘いものではありません。

思い出してみて下さい。

どれほど多くの夢が叶わなかったかを。

夢を現実的な目標として設定し、目標実現のための努力をすることで、初めて夢が叶う可能性が生じるのです。

まず、いかなる人生を望むのか、その夢の人生を実現するためにいかなる努力をするのかを明確にすることです。

その努力と成果とを点検し、現実的な目標に修正しつつ前進することです。

ここでも、「全か無かの思い込み」に陥らないことです。

「全か無か」の思考だと、目標としたことが達成されなければ、夢をあきらめるということになってしまいます。

そうではなく、現実的な目標に修正しつつ夢を追い続けることが大事なのです。

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人生目標を設定すると

夢を人生目標として明確に設定して努力を始めると、次のようなことが生じます。

不安が弱まる

人生という大海を航海するための海図が与えられることで、浮き草的な不安定感や将来への不安感が弱まります。

実現の可能性を信じられる

長期的視野に立つことができるので、時間をかければ夢を実現できるのだという可能性を信じることができます。

立ち向かうべき課題が明確になる

めざすものが明確になると、我慢せずに捨ててよい場面と、つらくとも全力で立ち向かわなければならない場面とが区別できるようになります。

これにより、生きることが全面戦争ではなく、局地戦になります。

そのために、ただ圧倒されそうに感じられた外界が、耐えられる外界に思えてきます。

希望を持ってつらさに耐えることができる

つらさに耐えることが自分の夢の実現とつながるので、つらさを意義ある体験として受け入れることができるようになります。

潜在能力が開花する

目標の達成に関心とエネルギーが集中するので、潜在能力が効率的に発揮されます。

元米国大統領のレーガンやクリントンを始め、世界の超一流人物のコーチングにあたったアンソニー・ロビンズは、エール大学の卒業生に行われた調査結果を紹介しています。

それによると、在学中の調査で、明確な人生目標と達成のプランを持っていた学生はわずかに3%でした。

大学卒業後20年経ったときに再び彼らを調査したところ、その3%の卒業生の年収合計は、残り97%の卒業生の年収合計を上回っていたというのです。

また、幸福感や生活の充実度においても、これら3%の人たちの方がはるかに勝っていたということです。

人生計画は、潜在能力を最大限に発揮させるだけでなく、能力を育成する作用も持っています。

意味のないつらさ、意味を見出しがたい忍耐ほどつらいものはありません。

自分の望む人生を作るためという意味が明確であれば、つらい場面でも立ち向かう勇気とエネルギーが湧いてきます。

人生計画とは、つらさや不安を希望と充実感に転換する技術であり、能力を最大限に伸ばし、自分の望む人生を現実化する道具なのです。

●まとめ

夢の実現のために、人生計画を立てて努力しよう。
そうすれば、希望を持ちながら自分を変えられる。
自分の望む人生を作ることができる。