あなたは「まずい」と言えますか?

”まわりの評価が気になる人”

八方美人で対人恐怖症や抑うつ的になってしまう人は、なぜそんなに他人の拒否を恐れるのか、なぜそんなに他人の評価が彼には必要なのか。

他人の評価に飢えているから、他人に評価されるのがうれしい。
それはわかる。
しかしそれにしても、なぜそんなに他人の評価に飢えているのか。

几帳面で、勤勉で、仕事量が多くても手を抜かないような立派な人が、なぜ自分で自分を立派だと評価できないのか。

彼は正直で、ごまかしやずぼらができない結果、疲労がたまる。
それでも仕事から離れることができない。

なぜ休養をとることができないのか、なぜコチコチで趣味を持てないのか。

自分への要求水準が高いのも、彼が他人の拒否を恐れて気に入られようとしているからに過ぎない。

おそらく八方美人から対人恐怖症や抑うつ的になる人は、生まれて以来一度も、ありのままの自分を受け容れられたことがなかったのではないか。

小さい頃から”悪い自分”は周囲から否認され”良い自分”だけが周囲に受け入れられてきた。
小さい頃、親はただの一度だって”良い自分”も”悪い自分”も同一人物であるとして、彼を受け容れたことがなかった。

周囲にとって都合のよくない”悪い自分”は常に否認され、彼は”悪い自分”を自分の自我から追放しようとした。

自分でも”悪い自分”を否認し、こんなのは自分ではないとして、無意識の領域へと抑圧してしまった。

その結果として、彼は、”現実の自分”から全く分離した自分を、本当の自分であると思ってきた。いや、それが自分であらねばならないと頑張ってきた。

他人との摩擦を避けよう、他人に迷惑をかけまいとするのも、他人の拒否を恐れたからである。

それは幼児の頃から、親に迷惑をかけた時、親が彼を激しく拒否したからではなかろうか。

その激しい拒否に接して、彼は、現実の自分の一部である”親に迷惑をかける自分”を自ら切り捨てて、親に受け入れられようとした。

そんな自分を自分の一部にしている限り周囲から拒否され、生きて行かれなかったからである。

かれは”親に迷惑をかける自分”を切り捨て、親に迷惑をかけない”よい子”になった。

しかしそれと同時に、他人に迷惑をかけることを極度に恐れるようになった。
迷惑をかけて他人に拒否されることを恐れるようになった。

かくて、彼は迷惑をかけそうな状況になると、極度の不安と緊張におそわれるようになった。

もはや、幼児の頃と大人になってからの状況とは異なっているのに、いつまでも同じように感じているのである。

小さい頃、彼は食事のとき、あるものを「まずい」と言った。

その時親がものすごく不機嫌な顔をした。

そして、何時間もそのことでなじられた。

彼は、それ以後、おいしいものでもまずいものでも、同じように「おいしい、おいしい」といって、親に気に入られようとするようになった。

親からの拒否を恐れて、「まずい」と言えなくなった彼は、大人になってからも、絶えず「おいしい」といっては他人に気に入られようとする。

彼にとって、もはや食べ物の味は関係なくなる。

ただひたすらに気に入られようとして「おいしい、おいしい」というだけの大人になっていく。

この世の中には、おいしいものは「おいしい」といい、まずいものは「まずい」といっても、受け入れてくれる人がいる。

それなのに彼は、世の中の人はみんな、自分の親と同じように「まずい」といえば自分を拒否すると信じているのである。

彼は親から陰湿に否認された自分を、自分自身でも否認する。”良い自分”のみを自分の中に取り入れようとすることによって、自らありのままの自分を受け容れなくしているのである。

他人の差し出すものには「おいしい、おいしい」と愛想よく振る舞いながらも、真の人間関係は確立されない。

他人に協調的であるのも、孤立することを恐れるからである。

その不安を逃れるために大人になって対人恐怖症、社交不安障害を克服する為に必要なのが、周囲の人の高い評価なのである。

※参考文献:自分を嫌うな 加藤諦三著

 

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