“自らの運命を涙と共に受け入れよ”

安心感を持った勇敢な子供と臆病な子供がいる。
ダニエルゴールマンの「EQ-こころの知能指数」という本の第十四章に、臆病な子供の脳では、ノルエピネフリンが活発に活動していると述べられている。

ハーヴァード大学の脳の研究所のジェローム・ケーガンは、臆病な子供は、高いレベルのノルエピネフリンを遺伝的に持っているという。

母なるものを持った母親の子どもかという不公平のほかに、生まれついての遺伝的な不公平もある。

生まれつき勇気があるか臆病かなどというのは学歴があるとかないとか、お金持ちか貧乏かなどとレベルがちがうほど、ものすごい不公平である。

これほど人は不公平に生まれてきている。これほど人は不公平に育てられている。

幸せに生きられるか生きられないかということについて、人はこれほど不公平ななかでいきているのである。

昔、ニーチェを読んでいた時に、「運命を愛すること」という言葉にあった。

ニーチェは、運命に耐えるのではなく、進んで運命を愛することだというのである。

しかし、こんなことが初めからできるわけがない。

初めは、「涙と共に運命を受け容れる」ことである。
そして、ひとりしみじみと泣くことである。

涙の涸れるまで泣くことである。
バケツがいっぱいになって、涙がバケツから溢れるほど泣くことである。

「これが俺の運命か」と。

バケツいっぱい涙が出るほど泣けば、その後で自分が神の子であることが実感できる。

あなたはあなたの条件を受け容れて成長するのである。

対人恐怖症、社交不安障害を克服するには、涙と共に運命を受け容れることである。

※参考文献:自分の受け入れ方 加藤諦三著