あがり症、対人恐怖症、社交不安障害の人は泳ぎをうまくなろうと必死になる猿や木登りをうまくなろうと必死になる魚と同じ状態です。

人や動物にはそれぞれ得意不得意があります。

魚は泳ぎが得意であるし、猿は木登りが得意です。

魚が水の中を早く泳ぐことは魚にとってはなんともないことですし、猿がジャングルの木々を自由自在に行きかうことは当たり前でこれもなんてことないことです。

なぜなら、魚は水中を早く泳ぐに向いていますし、猿は木登りに向いているからです。

ここまではごく自然なことです。

しかし、魚が猿のように上手に木登りしようとしたり、猿が魚のように早く水中を泳ぐようになろうとすると苦しくなって生きづまります。

あがり症、対人恐怖症、社交不安障害を克服したい人はこの猿や魚のように不毛な努力を重ねてしまって苦しくなっている状態なのです。

人にもこれらの猿と魚と同じように、向き不向きがあります。

人前で流暢にしゃべることが得意な人もいれば、会計の計算が得意な人もいれば、運動が得意な人もいます。

私が中学生の時、クラスにおしゃべりが上手でいつもみんなを笑わせている人気者がいました。

しかし、彼は数学がてんで苦手でした。

当時、数学が少しは得意だった私から見たら、あんなにみんなの前で流暢にしゃべってクラス中を笑わせていたすごい奴なのに、なんでこれくらいの数学が駄目なんだろうと驚いたことを覚えています。

人には向き不向きがあるのです。

なんでもできてしまうスーパーマンは人間にはいないのです。

猿が泳ぐのに向いていないことに気づき、俺は猿なんだと気づくととても楽になります。

魚が木登りに向いていないことに気づき、私は魚なんだと受け入れると楽になります。

あがり症、社交不安障害を克服したい人が私は、人前で流暢に喋るのに向いていないんだと気づいて、人前で不器用に話し始めると楽になります。