安定型の人と不安定型の人の語りや思考の違いは、安定型の人では、「メタ認知」という心の働きがよく発達しているということである。

メタ認知とは、ただ、物事を考えるのではなく、考えている自分を、第三者的に考えることである。

自分のことでありながら、自分の視点にとらわれず、一歩下がって俯瞰するように自分を見る。

つまり自分を客観的に振り返る力が備わっている。

それによって、たとえ自分にとってつらい体験をしても、そのつらさにだけとらわれるのではなく、視点を変えて事態を見ることができる。

こうした柔軟な視点の転換が、安定型の人の思考の特徴なのである。

それに対して、回避型(愛着軽視型)の人では、事実と向き合って考えること自体を避けてしまう。

無論、振り返ることも避ける。

一方、とらわれ型の人では、怒りや不安といった感情に飲み込まれ、そこにとらわれてしまい、客観的な視点で物事を見たり、視点を変えたりすることができない。

未解決の場合は、それ以外のことには冷静な視点をもつことができても、愛着の傷にかかわることになると、感情に圧倒され、冷静な視点を失ってしまう。