「ルソーの変態趣味」

愛着障害だったルソーにも性倒錯的な趣味があった。

マゾヒズムや露出症と呼ばれるもので、彼は女性からわざと踏みつけにされ、赦しを乞うことに性的快楽を感じたという。

また、自分の性器を若い女性たちにみせて、驚かして面白がることまでやっていた。

あるとき、その場を取り押さえられ、官憲につきだされそうになったが、自分は「頭がおかしい貴族の子息だ」と嘘をついて、辛うじて難を逃れたという。

愛着障害だったルソーのそうした性癖は、ランベルシエという牧師の家に預けられたときの体験から来ていた。

そこにはランベルシエの妹で、マドモアゼル・ランベルシエという妙齢の女性がいた。

この女性に対して愛着障害だったルソーは母親のように甘えると同時に、淡い恋心を感じてもいた。

ある日、いたずらをした愛着障害だったルソーは、マドモアゼルから罰としてお尻を叩かれた。

そのとき愛着障害だったルソーが受けた、苦痛と快感の入り混じった感覚は、彼の性愛的嗜好を決定したのである。

愛着障害だった彼はこう告白している。

「厳とかまえた愛人の膝下にいて、その命に服し、なんどもゆるしをこう、それが私には非常に快い楽しみであった。

そして、はげしい想像が私の血をもえたたせばもえたたせるほど、いじけた恋人のようなようすをするのだった」(ルソー『告白録』)

母親が子どもに対して冷淡だったり、虐待を加えたりした場合、子どもは女性に対して強い敵意を抱くようになり、非常に歪んだ形でしか女性を愛することができなくなることもある。

サディズムが典型であるが、幼いこどもにしか関心がない幼児性愛も、支配しコントロールするという願望においては共通する。

ただ、幼児性愛の場合は、成熟した女性に対する嫌悪を伴っていることも多い。

これらの性的倒錯の背景には、ほとんど例外なく愛着障害がみられる。