何を喪失したのかがわからない

私たちアダルトチルドレンは、心の中に慢性的な喪失を抱えています。

けれど、自分が何を失ったのか、はっきり気付いていません。

そこにあるのは漠然とした虚しさ、何かが足りないという感じ、今の自分ではだめなのではないかという不安です。

この漠然とした喪失感を何か別のものや人で埋めようとしたり、必死で大丈夫なふりをしてみても、虚しさは消えません。

私たちに必要なのは、自分が何を失ったのか、その正体を明るい日の光のもとで確認してみることです。

そしてそれをきちんと言葉にすることです。

喪失を明らかにする作業に入る前に、知っておくべきことがあります。

どうしてこんなに長い間、自分が抱えている喪失の正体がわからずにいたのか・・・その理由です。

私たちが育った環境は、とてもさまざまです。

親の依存症や浮気、家族間の激しいいさかいの中で混沌とした子ども時代を過ごした人もいます。

ろくに世話をしてもらえずに育った人もいれば、身体的虐待や性的虐待を受けて育った人もいます。

兄弟を早く亡くして、死への怖れや、家中を覆う悲しみの中で育った人もいます。

人に言えない秘密を抱えた家に育った人もいます。

息が詰まるほどの厳格さに支配された家庭に育った人もいます。

どの人の子ども時代にも共通するものがあります。

その環境を支配する土台となっていたもの、それは「否認」「孤立」「硬直性」「シェイム」。

これが真実をみえなくしていたのです。