愛着障害があると、アイデンティティの問題も生じやすい。

愛着は、安心感を支える土台であり、そこから障害を受けると、「自分が自分である」ということに確信をもちにくくなる。

そうした自己に対する違和感は、世界や他者に対して自分が何者であるのかというアイデンティティの確立にも当然影響してくる。

アイデンティティは、集団の一員としてのアイデンティティ、性のアイデンティティ、そして、自分という存在としてのアイデンティティなど重層性をもつ。

愛着障害では、これらさまざまな次元のアイデンティティにおいて問題を生じやすいことが知られている。

「自分が自分である」ことに違和感があると、自分がどういう社会的役割を担うにしろ、無理をしているという感覚をともないやすい。

その結果、ある役割を本心から果たすのではなく、「演じている」という感覚をもちやすくなる。