安定型愛着の子どもは、自分の興味を惹きつけるものや可能性を広げてくれるものについて、じっくりと取り組んでいくことができやすい。

しかし、不安定型愛着の子どもは、自分の可能性を試すことについて、過度に不安を感じたり、あるいは投げやりで無気力になったり、最初から諦めていたりしがちである。

その結果、知らず知らず自分の可能性の芽を摘んでしまうことも多い。

安定型愛着の子どもは、不安定型愛着の子に比べて、学校の成績が良好であることは、多くの研究によって裏付けられている。

愛着の安定度は、現時点だけでなく、将来における成績をも予測する。

たとえば、六歳の時点でみた場合、愛着が安定している子どもほど、八歳の時点での成績も良好であった。

逆に言えば、愛着障害の人は、自分の潜在的な能力を活かせていないことが多い。

私自身が関わったケースでも、愛着障害の改善とともに、知能指数が一年あるいは二年間の間に三十以上も上がったという例がいくつかある。

本当の発達障害ならば、そんなことは起こらないはずだが、愛着障害による発達の問題の場合には、劇的に改善するということが少なからず起きるのである。