「傷つきやすく、ネガティブな反応を起こしやすい」

愛着障害の人は、些細なストレスに対しても、ネガティブな反応を起こしやすい。

このネガティブな反応には、大きく二つのパターンがある。

一つは、ストレスを自分に対する攻撃と受け止め、すぐさま反撃行動に出るというものである。

攻撃が外に向かうこともあれば自分自身に向かうこともある。

暴力的な行動で他人に対して怒りを爆発させる人がいる一方で、自分を傷つける行動に走る人もいる。

両方が合わさっているケースも多い。

攻撃が自分に向かうケースは、ストレスが、行動ではなく内面に向かう、もう一つの反応パターンにつながっている。

その典型的なものは、うつや不安である。

自分を責めて落ち込んだり、悪い結果を予想して不安になったりするのである。

感情を抑えながら我慢強い人に、こうした反応が起きやすいと言えるだろう。

傷つきやすく安全感が脅かされやすい人は、被害的な認知や自分が周囲から操作されているような病的な認知に陥る危険も高くなる。

実際、精神的トラブルを生じやすく、心身症やうつ病、不安障害だけでなく、精神病になるリスクも高いのである。

症状となって表れた段階を「疾患」として捉えるのが、現在の診断体系であるが、最終段階を云々するだけでは、そのはるか手前から始まっている病的なプロセスを防ぐことにはならない。

ドミノ倒しの最初の段階に関わっているのが、愛着障害であり、最終段階が、さまざまな「疾患」なのである。

愛着障害による負のプロセスを止めることが、非常に重要になってくる。