いくつもの長期的な研究がおこなわれ、幼い頃に認められた愛着パターンが長く持続しやすいこともわかっている。

また、愛着障害を示す子どもでは、将来、それぞれ特徴的な問題や症状を呈しやすいことも知られている。

一歳の時点で安定型を示した子どもは、成人したときも安定型を示しやすく、対人関係や社会適応で最も困難が少なかった。

ストレス状況に耐性が高いだけでなく、助けを求めたり、自己主張することもできたのである。

そして安定型を示す成人では、離婚率も低く、心身の病気にかかるリスクも小さいことが示されている。

回避型の子どもでは、学校での暴力的トラブルや反抗、非行といった行動上の問題が起きやすい。

その要因としては、甘えようとせず、無愛想で、表情も乏しいことが多いため、可愛げがないと受け取られ、激しい反応や否定的な対応を、親からも教師からも引き出してしまいやすいことが挙げられるだろう。

甘えず、独力で生きて行こうとする態度は、人生を思った以上に過酷なものにしてしまいやすいのだ。

回避型の場合は、子どもの頃にはいじめる側に回ることが多いとされるが、大人になったときも、暴力的な問題やDVのリスクが高い。

また、回避型を示した子どもは、将来、心身症や解離性障害にかかりやすいともいわれている。

このタイプの人は、自分の身体感覚や感情に鈍感なところがあり、弱音や苦しさを表現したり、助けを求めたりしないため、とことんまで追い詰められ、体の方が先に悲鳴を上げてしまうということも多いのである。

パーソナリティの問題にもつながりやすく、自己愛性パーソナリティ障害、強迫性障害、シゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害などに発展する場合もある。

それに対して、両価型の子どもは、将来、不安型愛着スタイルと呼ばれる、周囲の顔色に敏感で、過剰に愛情や承認を求めてしまうタイプの愛着を示しやすい。

このタイプはいじめを受ける側になりやすいとされる。

また、不安障害や依存症になりやすく、依存性パーソナリティ障害や演技性パーソナリティ障害に発展することもある。

無秩序型(混乱型)の子どもは、ADHDや情緒・行動面の障害を呈しやすく、また将来、境界性パーソナリティ障害やさまざまな精神疾患にかかりやすくなる。