ショックな出来事で突然のひとりぼっちとは

パートナーの不貞・裏切りでひとりぼっち

ここでは突然のショックな出来事などによって心がひどく傷つき、ひとりぼっちをつらく感じる時期について見ておきましょう。

日常を襲う突然の出来事は、「もう立ち直れない」「生きていけない」、というほどの絶望を私たちに感じさせると同時に、強い孤独感につながることも特徴の一つです。

そんなときの孤独をどう扱うか、ということも、大きな意味ではひとりぼっちを楽にするヒントにあたると考えます。

一例をあげるならば、「パートナーの不貞」です。

信じていた人の不貞、というのはとてもショックな出来事な裏切り行為です。

人間の心身は、ひどいショックな出来事を受けると、いくつかの特徴的な反応をします。

ショックな出来事というのは、予期していなかったときに、自分を傷つけるような形で起こってくるもの。

ですから、ショックを受け傷ついた心は、「もう二度と傷つきたくない」という態勢に入りますし、それが予測不能なときに起こるということは、いつ再発するかわからないわけですから、「常に警戒態勢でいなければ」ということになるのです。

人からショックな出来事を受けた場合、この警戒心はもちろん、他人に対しても働きます。

命や人間としての存在に関わるほどの強いショックな出来事を受ければ、それは医学的にもトラウマと呼ばれますが、命に関わるほどではないショックな出来事であっても、基本的にはトラウマを受けたときと同じような反応が起こってきます。

他人に対しても警戒的になり、「もう誰も信じられない」というような気持ちが起こるのです。

ポイント:日常を襲う突然の出来事は、トラウマと同様の反応を引き起こす

ひとりぼっちでいるとすべてが不安

しかしそれ以上に問題なのは、自分に対して向けられる警戒心です。

予期していなかったときに配偶者が浮気をした、ということは、自分側に何か落ち度があったからだ、ととらえてしまうのです。

そして、自分の足りないところばかりが目について、「自分はダメだ」「もう誰からも愛されない」「こんな自分では、生きていくのが不安だ」などと感じてしまうのです。

これが、「ひとりぼっちでいるとすべてが不安」という感じ方につながっています。

強い孤独感も、ショックな出来事を受けたときの感じ方の一つなのです。

自分だけが世界から突き落とされたように感じ、自分だけが「ダメな人間」だと思い、他の人たちが自分とは全く違った幸せそうな人に見え、「自分のことなど誰もわかってくれないだろう」「自分を助けてくれる人など誰もいないだろう」「生きていく意味がない」などと感じてしまうのです。

「配偶者が浮気をし、家からいなくなった」などという場合、なかなか公にしたくない話であり、余計にその孤独感は強まるでしょう。

要はあなたにそれだけの魅力がなかったのでしょう」と思われるのも怖いからです。

そんなときは「生きていく意味を感じられない」ような気持ちにもなりますが、それは、社会や人生と「つながっている感じ」が絶たれている証拠。

つながりを取り戻していけば、「生きていく意味」などについて考えなくなるものです。

ポイント:強い孤独感は、ショックな出来事を受けたときの感じ方の一つ

日常の孤独感とは違う

こんなときに感じる強い孤独感に対しては、まず、「ショックな出来事を受けたときに、人間に普通に起こること」として理解し、その対策を知っておくことがとても大切です。

つまり、この孤独感はショックな出来事によるものであって、日常の孤独感とは違う特別なものなのだ、ということを認識するところから始めるのです。

その上で、対策として役立つのは、まずは日常生活を取り戻すことです。

これは陳腐な話に聞こえるかもしれませんが、とても効果的です。

そこには「もともとの自分とのつながりを取り戻す」という意味があるからです。

ショックな出来事を受けると、それまで何気なく生きてきた(ショックな出来事など想定していなかった)自分とのつながりが絶たれてしまい、先ほどお話ししたように、自分に対して「足りないところ探し」のネガティブな目を向けるようになります。

すると、自分のずべてが足りないように思えてきて、「すべてが不安」「こんな自分は生きていけない」などと感じてしまうのです。

日常生活を取り戻すと、「もともとの自分」をだんだんと思い出していきます。

平凡な生活の中にこそ、自分を支える要素があるのです。

「配偶者の不貞」という場合には、日常生活全てが崩れて感じられるかもしれませんが、「自分」の日常はあるはず。

ちゃんと食事をする、入浴する、睡眠をとる、普通にテレビなどを見る、仕事に行く、など、それまでやっていた日常生活を取り戻していきましょう。

一般には、そうやって日常を取り戻していく中で、時の経過と共に、ショックな出来事は和らいでいきます。

ポイント:まずは日常生活を取り戻し、もとの自分とのつながりを取り戻す

ショックな出来事でのひとりぼっちの辛さの解消法

心の痛みはやがて消え去る

ショックな出来事からの回復には、ある程度の時間が必要です。

例えば、裸足で歩いている時、足の指をどこかにぶつけると何とも言えない痛みに襲われますよね。

それはとても痛いもので、歩き続けることはなかなか難しく立ち止まってしまうのですが、その痛みはやがて去っていきます。

すると、また歩き始めることができるようになります。

ショックな出来事も、同じように考えていただくとわかりやすいと思います。

ショックな出来事を受けるということは、最も痛みに敏感な部分を、予期せず何かにぶつけるようなもの。

その痛みが去るには、ある程度の時間が必要なのです。

ただし、「今、自分はショックな出来事を受けているのだ」という認識ができると、その「時間」を必要最低限に短縮することができます。

そうしないと、「ダメな自分」に向いている目は、それまでの人生のすべてが間違っていたかのような感覚すらもたらし、ショックな出来事からの回復の足を引っ張るようになってしまうのです。

そのような感じ方は、決して真実を表わすものではなく、単に「ショックな出来事を受けたときの感じ方」と知っておけば、日常生活を送りながら、時の経過を待つことができます。

また、できれば、支えてくれる人を見つけられると、ショックな出来事からの回復はぐっと楽になります。

支えてくれる人はもちろん「ずいぶんひどい話だね」と共感してくれる人であることが必要です。

くれぐれも「あなたにも悪いところがあったんじゃない?」などと言う人は避けたほうがよいでしょう。

身近にそういう共感的な人が見つからなかったら、共感的に話を聞いてくれるメンタルヘルスの専門家でもよいと思います。

ポイント:回復までの時間を短縮するには、「自分はショックな出来事を受けている」という認識が必要

回復のキーワードは「つながり」

そうやって、ある程度の時間をかけて人はショックな出来事から立ち直っていくのですが、結果から見ると、やはりそのキーワードは「つながり」だということがわかります。

日常生活を送ることで「もともとの自分」とのつながりを取り戻す。

また、人に支えてもらうことによって心が開かれる。

そして共感してもらうことによって他人とのつながりを感じるのです。

そもそも、ショックな出来事を受けるという体験は、自分だけが世界から突き落とされるような感覚をもたらす、ということを前述しましたが、「つながり」を感じられるようになることによって、突き落とされたところから回復することができる、と考えれば、回復のキーワードが「つながり」であることはわかりやすいと思います。

あまりにも強い孤独を感じるときには、それがショックな出来事によるものではないかと考える習慣をつけておけば、自分が本当に絶望的な状況に置かれているわけではなく、ただ、ひどいショックな出来事を受けたのだ、という「最初の一歩」の認識をすることができます。

それさえわかれば、ショックな出来事を受けた自分をいたわりながら、少しずつ、もともとの自分とのつながりを取り戻していけるでしょう。

ショックな出来事は何であれ「自分が傷ついた」ということですから、自分をいたわる姿勢はとても大切です。

なお、こうやってショックな出来事から立ち直ってくる中で、孤独感も和らいでくるものです。

もちろんいなくなってしまった配偶者は戻ってきませんから、そういう意味では「孤独」は続くのですが、ショックな出来事時には警戒的に閉じてしまった心がだんだんと開いている中、そんな自分を支えてくれる人と「つながっている感じ」を持てたり、結局のところ自分は前と同じ社会で生きているのだという「つながっている感じ」を持てたりするようになってくるでしょう。

ポイント:つながりがショックな出来事から立ち直る手助けとなり、孤独を和らげてくれる

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気づけば40歳という衝撃

仕事が忙しくて、気づけば40歳で独身、という人は決して少なくないと思います。

このケースのポイントは「気づけば」というところ。

仕事に全力を注いで暮らしていたら、ある日突然「もう40歳だ」と気づいてしまった、というところなのです(人によってはそれが37歳かもしれませんし45歳かもしれません。50歳、55歳と各々でばらばらでしょうが、ここでは40歳を例にします。)

この「気づき」はショックな出来事な体験になり得ます。

つまり、この話の本質は、気づけば一定の年齢を超えていた(40歳だった)というショックな出来事にあるのです。

ショックな出来事を受けて、「もう二度とショックな出来事を受けたくない」態勢に入った心身は、自分を責め始めます。

二度とショックな出来事を受けないために、厳しく自分をチェックし始めるのです。

このケースの場合、自分が40歳で独身だからショックな出来事を受けたわけであって、そんな状態を作り出した自分の「落ち度」を責める、という心境になります。

この歳でまだ独身であることに負い目を感じる、周りからも自分の人間性に問題があるように思われているのではと感じてしまう、自分は人生を誤ってしまったと感じる、などはまさに自分の「落ち度」責めている表れです。

こんなときにも、これらの感じ方は「ショックな出来事を受けたときには特徴的なもの」と認識するところから始めましょう。

40歳などの節目に、にわかにこのような孤独を感じることは少なくありません。

「もう40歳!」というショックな出来事を受けたのだな、ということを認めたら、とりあえずはここまで仕事とつながりながら生きてきた自分を受け入れ、その日常を取り戻しましょう。

そこにはいろいろと有意義なことがあったはずです。

その生活を基盤にした上で、本当に結婚したいのであれば結婚紹介所に登録するなど、結婚に向けて現実的な行動に出ればよいでしょう。

ポイント:ショックな出来事の後、何かを判断するのは日常を取り戻してから

まとめ

日常生活を襲うショックな出来事の出来事は、トラウマと同じように誰も信じられなくなります。

そして、そのショックな出来事はつよい孤独感を感じます。

しかし、その孤独感は時と共に解消されていきます。

それには、仕事や趣味などに没頭することでのつながりが必要です。

ショックな出来事を受けた人はまず日常生活を取り戻すことが大切です。