養育者の不在とともに、愛着障害の原因として重要と考えられるのは、養育者のたび重なる交替である。

養育者の不在を補おうとして、臨時の養育者が現われ、子どもと関わり始めるのであるが、また、その養育者がさまざまな事情で関われなくなり、次の養育者の手に渡るという、たらい回しの状況は、もっとも好ましくないと言える。

臨時の養育者から、元の養育者のところに戻されるというケースも多いが、その場合も、離れている期間が長すぎると、もはや臨時とはいえず、臨時だった人が愛着対象となっているという事も起きる。

しかしその結果、子どもに二重の対象喪失を味わわせることになり、愛着にさらに傷をつけるということも起きる。

施設に預けられている子どもの場合、絶えず養育者が交替するという状況にさらされる。

そのため、できるだけ同じ職員との関係を持続的なものにするように気を配らないと、脱愛着がどんどん進んでいき、誰に対しても信頼や愛情を抱きにくい人間にしてしまう危険がある。