ひきこもりの孫へ祖父母の役割

祖母がひきこもりの孫に暴力を振るわれる

二十五歳の孫の家庭内暴力に悩む祖母です。

息子夫婦(本人の親)は離婚し、父親は週に二、三回は来ますが消極的で、母親は子どもから逃げている状態です。

私たち祖父母は気力体力が伴わず、孫がしばしば焦ってあたりちらすのでとても困っています。

母親が子どもに積極的に対応してほしいのですが。

親御さんがそういう状況では、さぞ対応にお困りのことと思います。

たしかに難しい状況ですね。

ご相談の内容からすると、離婚後ご本人はお母さんが引き取られたのでしょうか。

いずれにしても、現在の状況をご両親ともう一度しっかり話し合われることをお勧めします。

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もちろん、すでに何度も話し合いを重ねてこられているとは思いますが、ただ「困っているからなんとかしてくれ」という内容では、実りのある結論には至らないでしょう。

今回もし話し合いをなさるのなら、もう一歩進めて、「このまま暴力が続くのなら別居も辞さない」というつもりで話し合われてみてはいかがでしょうか。

話し合いが難しいか、平行線になってしまった場合は、やはり第三者の介入か避難、もしくは別居の決断をお勧めします。

詳しいことは家庭内暴力の解消を参照ください。

「ひきこもり」は、ご両親がおられる場合、ご両親が徹底してかかわるほかはない問題です。

ご本人に治療や相談への意欲がない場合、そこへ誘導することができるのはご両親のみであるからです。

逆に言えば、離婚や死別などで不在の場合は別として、ご両親がおられるにもかかわらず対応の意欲がないという場合は、治療的な対応は事実上不可能だと思います。

よく、そうした事例で悩まれている人がいますが、ご両親が動かなければ支援は厳しいかと思います。

もちろん違う意見をお持ちの専門家もおられると思いますから一途には決めかねるところがあります。

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ひきこもりの孫を批判する祖父母

息子は二十歳で、ひきこもって二年になります。

家は田舎の大家族で、祖父母の権限がとても大きいのですが、二人とも孫、つまりひきこもっている本人の顔を見るたびに、皮肉や小言を言うので困っています。

そればかりか、母親である私に対しても、養育方針が甘いとかしつけが足りないといった批判を言うので、ストレスがたまる一方です。

地方ではとくにこうしたケースが多いです。

大家族ほどひきこもりが多いかどうかは何とも言えませんが、これは大家族特有の難しい問題であろうかと思います。

ご高齢の方ほど、それまでの価値観を変更することが困難であるという手応えがあります。

もちろん例外もありますが、一般的には残念ながらそう言わざるをえません。

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ですから、ご相談のケースも、まずは話し合いをお勧めしたいのはやまやまなのですが、実際には難しそうですね。

それでも、とりあえずは話し合いを持ちかけてみていただきたいと思います。

ただ、話し合いに先立って、お父さんの同意はとりつけておいたほうがよいでしょう。

もちろん味方になっていただければ申し分ありません。

そのうえで、今の対応の誤りについて、しっかりと話し合っていただきたいのです。

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しかし残念ながら、この話し合いは不首尾に終わる可能性がきわめて高いと思います。

つまりお祖父さんお祖母さんは、ひきこもっているご本人のような生き方を、とうてい理解できないでしょうし、対応もそう変わらないか、あるいは以前にも増して悪くなる可能性が高いのです。

その場合、どうするか。

苦渋の選択ではありますが、ご本人のためを考えるという立場からすれば、やはり一度はいまの家から出て別居し、ひとまずご本人がくつろげる環境を用意してあげた方がいいと思います。

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ご両親がどれだけ適切な対応をされても、そのそばから不信感や不安を植え込まれたのでは、なんにもなりません。

そうした悪い刺激から、いったん隔離して、一息つけるまで様子を見るという時期が必要ではないかと思います。

ただし、いかにご本人のためであるとはいえ、ご本人の意向を確認しつつ話を進めるという基本姿勢は大切にしてください。

それに加えて、忘れるべきではないことは、どの別居生活が、ご本人のためだけになされたのではないという共通の認識です。

ご本人のためだけでそうしたということになると、その責任の重大さでご本人が萎縮してしまう可能性があります。

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むしろ、ご本人のおかげでご両親もストレスのない楽な生活ができるようになったと感謝の気持ちを持つくらいでちょうどバランスがとれると思います。