楽な人間関係構築のコツ

楽な人間関係構築の仕組み

人間関係を深くしたければ「人間関係を絞ること」

人間関係には、「広さ」と「深さ」があります。

ここでは「深さ」について述べてみたいと思います。

人間関係をより深くするためには、人間関係を絞ることが大切です。

人が意識して付き合える人数には、限界があります。
どんな人と付き合っていけばいいかを意識的に絞っていかないと、人間関係は深くならないのです。

これは、自分が入っているプールの中に優秀な人が飛び込んでくるイメージです。

プールの容量はあらかじめ決まっているので、人が入りすぎて溢れてきたら、誰かを追い出す必要があります。

もちろん、自分のプールにいっしょに仕事をしたいと思う人が飛び込んでくれるためには、自分も人から選ばれる存在にならなければいけません。

つまり、人間関係を活用するためのポイントは、次の二つです。

1.いっしょに仕事をしたいと思う人を選ぶ
2.あなたが選んだ人から、逆に選ばれる存在になる

いわゆる相思相愛の関係になるということです。

自分だけの最強チームの役割を考えると、自ずと必要な人が見えてきます。

まずは、絶対に必要不可欠な人を配置します。

必要不可欠な人とは、自分がやりたい仕事をするうえで欠かせない人、やりたい仕事を持ってきてくれる人、貴重なアドバイスを与えてくれる人などです。

そのほかにも、元気を与えてくれる人、悩みを聞いてくれる人などもいるでしょう。

そういう自分に必要な人のリストを作っておきます。

リストを作っておけば、最適な人が見つかります。
意識的に最適な人を探すようになるので、見つかりやすくなるということです。

一方で、人から選ばれるにはどうすればいいでしょうか。

当然のことですが、圧倒的にほかの人とは違う何かを持っていることです。

そのためのコツは、自分独自の何かを発信することです。
それは、情報であったり、発想であったりします。

たとえば、人が読まない雑誌を読む―。

これは、相手から選ばれる存在になるのに効果的なコツです。

たとえば、次のような人がいた場合、あなたならどちらの人を選びますか?

A.幅広い知識だけど、誰もが触れるような話題を提供する人
B.狭い知識だけど、誰も触れないような話題を提供する人

「狭い知識」よりも「幅広い知識」の方がいいと思います。

しかし、重要なのはそこではありません。

重要なのは、誰も触れないような話題を提供できるかどうかです。

ほかの人と同じような話題を提供しても、相手から選ばれる唯一の存在にはなれないのです。

多くの人は、同じような話題に触れます。

それには理由があります。

朝起きたら情報番組を見る。
電車で新聞を読みながら会社に行く。
会社ではネットニュースを見る。
帰宅すれば、テレビでニュースを見る。

たいていの人は、このような生活をしているのではないでしょうか。
そうでなくても、ほとんどの情報源は、新聞とテレビ、そしてネットです。
経済誌から情報を得ている人もいるかもしれません。

何が言いたいかというと、ほとんどの人の情報ソースは同じだということです。

そして、恐ろしいことに、情報ソースが同じならば、発想も同じになるのです。

だから、話題になるのはいつも同じことばかり。
そのときの旬の話題というのはありますが、発想は同じです。

そういう現代だからこそ、誰も知らないような話題が提供できる人、自分オリジナルな発想ができる人が求められているのです。

そんな人物になるためには、誰も読まない情報ソースを読めばいいというわけです。

ただし、あまりにもマニアックなものだと、誰もあなたの話についてこられなくなってしまいます。

これでは意味がありませんので、あくまでも「自分の仕事に関係すること」という視野内で一癖ある雑誌、他の人がチェックしていなさそうな雑誌を探してみてください。

海外のサイトや雑誌でも、翻訳ソフトを活用して読むことができます。

あなただけの話題、あなただけの発想をするために、誰も見ない情報ソースを見るようになれば、いつの間にか自分の得意分野が確立されていくのです。

魅力的な人には魅力的な人と会いたがる習性がある

交流会や勉強会の幹事をすると、一気に人間関係が広がります。

幹事になることは、「N対1対N]の1に自分がなるためのもっとも効率的な方法です。

100人の交流会を開催したならば、一気に100人の知り合いができます。

もし自分が参加したがけなら、あいさつできる人の数は、それほど多くありません。
せいぜい20人程度でしょう。
さらに、その後連絡を取るようになるのは、数人だと思います。

しかし、幹事になれば、すべての人に連絡することが可能です。
日程の案内など、連絡する必要がありますし、会が終わった後「どうでしたか?」と連絡することもできます。

そして、幹事をすると、多くの人から注目されるようになります。
100人もの人を集められる人とは、誰もがつながっていたいと思うからです。

人間関係の広さは、自分だけの大きな武器になるのです。

だから、人間関係を広げたいなら、自分で交流会の幹事をするのが、もっとも効果的だと言われているのです。

これは、何も交流会だけではなく、あらゆる会で共通しています。
それがたとえ合コンの幹事でもいい。
合コン女王と言われている人は、人間関係が広い人です。
たくさんの人と知り合いなので、何か困ったことがあったら相談されやすいと思います。

単なる飲み会、同窓会、地域の集まりなど、自分から積極的に幹事や世話人になるようにすればいいということです。

ここでは、交流会の幹事をする場合を、もう一歩踏み込んで考えたいと思います。

つまり、交流会に参加する人を絞り込む方法を考えます。

どんな人でも参加可能だとしたら、なかなか会いたい人に会うことができません。

いつもと同じメンバーで、いつもと同じようにダラダラした会になってしまう可能性があります。

せっかく自分が幹事をするのですから、自分が会いたい人が集まるような場を作ることが大切です。

交流会の存在は、口コミで広がります。
声をかけた人から、そのまた知り合いに広がっていきます。

厳選された人が集まるような会にできるかどうかは、「誰かに声をかけるか」でほぼ決まってしまうのです。

たとえば、その辺の知り合いに声をかけると、集まってくる人は、その知り合いの延長線にいる人になってしまいます。

しかし、選りすぐりの人に声をかけると、選りすぐりの人のつながりで人が集まるのです。
できる人は、できる人同士でつながっていくということです。

だから、最初に声をかける人を慎重に選ぶ必要があります。

自分のチームにどういう人を入れたいのかを考えて、最初に声をかける人を厳選しないと、よくある普通の交流会になってしまうのです。

ここで、交流会を継続するうえでとても大切なことを付け加えておきます。

交流会を始めても、何年にも渡って続かないことが往々にしてあります。

理由はいくつもありますが、もっとも大きな理由は「自分のため」あるいは「仕事のため」に交流会をしていることです。
逆に、継続できる会は、参加者が喜ぶ仕組みになっているものです。
来てほしい人が喜んで参加する場になっているのです。

交流会を始めるのは、最初は自分の興味からでしょう。

しかし、多くの人に参加してもらい、続けていこうと思ったら、自分よりも参加者を喜ばせない限り、先はありません。

現に、途中で終わってしまう会の共通点は、たいてい、
1.人が集まらなくなった
2.運営が大変になった
の二点です。

これは参加者が喜んでくれている限り、協力して解決できる問題です。

こうした問題が起こったときに協力を惜しまない人を確保しておくためにも、自分が喜ぶことよりも先に「喜んでもらいたい人たちはどんな人たちなのか」を考え、その人たちのための会にしていく必要があるのです。

みんなに同じ質問をすることで人の本質が見えてくる

人間関係を絞っていくには「この人は、自分にとって必要な人かどうか」を見極めることです。

ところが、この見極めは非常に難しいことです。

そのために、みんなに同じ質問をするという方法を利用します。

同じ質問をして、相手が答える内容によって、その人と今後も付き合っていくかどうかを決めようというのです。

では、どのような質問がいいのでしょうか。

ある会社の採用面接での例を挙げながら考えていきたいと思います。

採用は一人なのですが、最終面接まで三人が残りました。
その三人は甲乙つけがたく、実力的にも誰を採用してもいいという状況です。

そういう状況下で、面接者は次のような質問を三人にしました。

「明日、世界が終わるとしたら、あなたは今日何をしますか?」

あなたも少し考えてみてください。

明日世界が終わることがわかっている場合、今日何をして過ごすのか・・・。

三人の答えは、次のようなものでした。

Aさん「悔いのないように、遊びます」
Bさん「いつもと同じように一日を過ごします」
Cさん「今までお世話になった人に感謝の気持ちを伝えて回ります」

どうでしょうか?

あなたなら、三人のうち、どの人と親しくしたいでしょうか?

おそらくCさんなのではないでしょうか。
実際に、Cさんが採用されたようです。

こういった質問は、その人の人間性が出ます。
自分の最強チームを作ることは、今後末永くお付き合いするということです。

できる限り、自分と感性の似た人のほうがうまくいきます。
根っこの部分でその人のことを理解しないと、心の底から信用できないからです。

長い付き合いの中では、いい関係のときもあれば、悪い関係のときもあります。
悪い関係のとき、その人の根っこの部分を理解できないと、関係を継続するのは難しいことでしょう。

だから、このような人間性が出る質問は人間関係を絞るうえで非常に有効なのです。

たとえば、

「部下を育てるために大切にしていることは何ですか?」

という質問をすれば、ほかの人をどのように扱っているかを知ることができます。

部下がいない人の場合は、後輩でもいいでしょう。
チームとして機能させるために、部下や後輩をどのように育てようとしているのか知れるのです。

これは、あなたとチームを組む場合の参考になるはず。
回答によっては、「この人とは、いいチームを組めない」と思うかもしれません。

ただ人間性がすばらしいからと言って、それだけでは最強チームのメンバーになることはできません。

当然ながら、仕事の能力も必要です。

仕事の能力を問う質問も、必要不可欠だということです。

たとえば、次のような質問をします。

「どんな仕事が一番おもしろいですか?」

この質問によって、その人の仕事に対する位置づけやモチベーションがわかります。

「外部コンサルタントのAさんといっしょに仕事をするのが面白い」というように、人にフォーカスしている人もいます。

また、「表計算の仕事をしているときが一番面白いですね」というように、仕事の種類を答える人、「どんな仕事でも成果が出たときです」と、仕事の段階を答える人もいます。

あなたがピンと来るような答えが返ってきたら、その人とはより親しくしたいと思うでしょう。

逆に、あなたが「ちょっと問題かな」と思う答えだったら、関係を終了させることも考えたほうがいい。

親しく付き合える人の許容量は決まっています。
ときにはズバッと関係を切ってしまう勇気も必要なのです。

楽な人間関係構築の技術

自分とその他大勢を差別化する

自分の得意分野は、何も仕事に直結していなくてもいい―。

相手から選ばれる手段として、自分の趣味を極めるという方法もあります。

この場合のポイントは、他人と差別化することです。

趣味を極める際の基本は、流行っていない趣味にはまる―こと。

マラソンブームだからといって、マラソンにハマっても、健康にはいいかもしれませんが、他人と差別化することはできません。

なかなか難しいかもしれませんが、ブームは自分で作るくらいの心意気を持ってほしいと思います。

ただ、自分独自の趣味の場合、ブームにならなくても、評価されるようになります。

また、人とは違う趣味にはまると、多くの人から注目されるようになります。

評価されるかどうかは別問題として、自分を知ってもらえる機会が増えるのです。

情報にマメな人は人間関係が広い

多くの人から認められるためには、自分の得意分野を極める必要があります。

分野はどんなことでもいい。
「美容ビジネス」でも「ファッション」でも「写真」でもいいのです。

ただ、競争相手が少ない方が、その分野の第一人者になりやすいという利点はあります。
自分が勝てそうな分野で、誰も知らないレベルまで突き詰めることが大切なのです。

自分の得意分野が見つかったなら、情報をネットで発信します。

その際のポイントは、一般の人でもわかりやすいように説明すること―。

そして、継続して情報を発信することです。

遠い将来のことは見えないかもしれませんが、つねに情報を発信していると、自然と道は開けてきます。

自分を中心とした人間関係が作られてくるのです。

あるところに、ゴム銃(ゴム鉄砲)が趣味の人がいます。

彼などは、情報をマメに発信することで趣味を仕事のチャンスに結びつけてしまった典型的な例です。

まず、webサイトでいろいろなゴム銃の種類を紹介していたら、多くの反響があったそうです。
それならと日本ゴム銃協会を作ったら、いつの間にか全国に支部ができてしまいました。

ゴム鉄砲の試合をしたり、小学校にゴム銃の作り方を教えに行ったりしています。

そのような取り組みやゴム銃で虫を捕まえる方法などを公開して、つねにゴム銃の情報を提供しています。

そうしているうちに、ゴム銃の本を出版することになり、さらにはテレビにも出演するようになって注目されています。

このように、たとえ趣味であっても、自分独自の趣味であれば、多くの人が注目してくれます。
最初のうちは数人かもしれませんが、だんだんに大勢の人から注目されるようになることでしょう。

マメに、情報を発信し続けたからこそ、チャンスが広がったのです。

徹底的に追求して、その業界でトップを目指す。
そのためには、他の人が注目していないようなニッチな業界のほうが手っ取り早いでしょう。

そういう人は、誰もが会ってみたい存在、誰もが認める存在になれます。

そのような存在になれば、人間関係は無限に広がります。
好きな仕事ができるようになります。

好きな仕事をするためにも、自分が興味のあることを得意分野にして、トップを目指して情報を発信し続けることが大切なのです。

逆説を使う人の魅力

あえて人とは反対の意見を言ってみる―。

それだけで、人から選ばれる存在になることができます。

なぜなら、多くの人は同じような意見しか言わないからです。

それもそのはずです。
論理的に考えたら、たいていは同じ結論に至ってしまうからです。

そのような意見なら、「やっぱり自分の考えが正しいんだな」といった確認程度にしかなりません。
新しい刺激にはならないのです。

そんな中、誰も言わないような意見を言う人がいたらどうでしょうか?

まったく的外れな意見でなければ、「あぁ、そういう見方もできるのか!気付かなかった!」と思ってもらえるのです。

そう思ってもらえれば、何かあったとき、真っ先に相談されるようになります。
つまり、相手から選ばれる人間になれるということです。

誰も言わないような意見が言えるようになるためには、これまでに見てきたように、人とは違う情報ソースを持つこと、独自の専門性を持つことが大切です。

自分の専門性を活かした意見を言えるのが理想です。

自分の強みを相手に印象づけることができるからです。

たとえば、ある知人から次のような電話がかかってきました。

「出版記念パーティに行くんだけど、お祝いは何がいいと思う?」

ある経営者が本を出版したので、出版記念パーティーに行くというのです。

普通だったら、花などが一般的でしょう。

でも、その経営者は本を出すことで、ビジネスを発展させたいと思っているはず。

だから、相談された人は次のように言いました。

「出版記念セミナーを主催するとか、出版に絡めたビジネスのアイデアを持っていくのがいいじゃないですか?」

相談してきた人は、「そういう発想はなかった!」と言ってくれました。

普通の人と同じことを言っていても意味がありません。

それなら、わざわざあなたに相談する必要はないのです。

この例は、普通の人と反対の意見というわけではないですが、つねに反対を考えるような癖をつけておくと、ほかの人が言わない意見を言えるようになります。

人と違うことを言うためのコツは―、

「本当かな?」「違うんじゃないかな?」ということを口癖にすること―。
そして、最初に思いついたアイデアは言わないようにする
ことです。

最初に思いついたアイデアは、誰もが思いつくものだからです。

自分だけのこだわりを探して、ときには非論理的な意見であっても、発言してみることが大切です。

笑顔と感謝が楽な人間関係を構築する

豊かな人間関係を築くのに必須な笑顔

人間関係でもっとも重要なのは、笑顔です。

これに異議のある人はいないと思います。

しかし、「本当に好印象を与える笑顔」となると、苦手な人が少なくありません。

笑顔の上手な人は、必ず笑顔の練習をしています。

笑顔とは、練習するものです。

その代わり、一度身につけてしまえば、あなたの笑顔の効果は絶大です。

第一印象が良くなり、人間関係がスムーズに始まることは言うまでもありません。

さらに、仕事上でのトラブルも回避できます。

社内を見渡すと、必ずトラブルメーカーがいます。
そういう人は、必ず笑顔のない人です。
逆に、笑顔の素敵な人は、ちょっとしたトラブルでも相手を怒らせることはありません。
思わず許してしまう力が笑顔にはあるためでしょう。

つまり、笑顔をマスターするだけでも、人間関係はスムーズになるのです。

笑顔の練習は、鏡を見て行ないます。

練習のポイントは、唇の端の口角を思いっ切り上げること。
口角が上がっているだけで、印象は大きく異なります。

毎朝、鏡の前で笑顔の練習をするようにしてください。

朝、顔を洗うように習慣にするといいでしょう。

顔を洗った後、必ず笑顔の練習をすると決めてしまえば、いつの間にか習慣になります。

さらに大笑いの練習をすることが大事です。

にこやかな笑いではなく、バカ笑いというイメージです。

大笑いするようなことは、現代社会ではあまり多くありません。

だからこそ、大笑いの練習が必要なのです。

方法はどんなことでもいい。
お笑いのDVDを借りてきて、大笑いするのでもいいし、落語の寄席に出かけて大笑いするのでもいいでしょう。
自分がおもしろいと思うものを見て、声を上げて笑えるように練習してください。

大笑いできるようになると、あなたの周りに人が集まってきます。

大笑いするような人は、付き合っている相手を元気にするパワーがあるからです。

私は、そういう人を「ペースメーカー」と呼んでいます。

つまり、自分の心を正しい方向に導いてくれる人のことです。

多くの経営者には、そういった「ペースメーカー」的な存在が必ずいます。

つまり、あなたが大笑いできるようになると、あなたと親しくしたいと思ってくれる人がたくさん現れるということです。

それだけでも、人間関係は広がります。
人から選ばれる存在になれるのです。

豊かな人間関係は感謝の気持ち

大切な人間関係を、ずっと持続させるための絶対法則があります。

それは、「一打ち合わせ、一ほめ」の法則

人をほめることのメリットは、次の四つです。

  1. 相手に好印象を与える
  2. 相手の得意な点を気づかせる
  3. 相手の力を引き出す
  4. 長期的な付き合いを可能にする

つまり、ほめるというのは、人間関係にとって非常に強力な武器だということです。

しかし、関係が長くなればなるほど、その人をあまり褒めなくなります。
当たり前の関係になってしまうからです。

たとえば、長年連れ添った夫婦は、あまりお互いのことを褒め合わないのではないでしょうか。

照れくさいですし、わざわざ言う必要がないと思っているからかもしれません。

ところが、言葉にしないとわからないこともあります。
伝わらないこともあるのです。

あくまでも他人なのですから、言葉でほめるようにしないと、いつまでも良好な関係は築けないのです。

そうは言っても、ほめることをついつい忘れてしまいます。

そこで、おすすめの「すぐできる」コツが、「一回の打ち合わせで、必ず一回は褒める」ということです。

打ち合わせをすると、必ず相手の特徴が出てきます。
それはすばらしいアイデアだったり、誰も気づかなかった意見だったりします。

だから、打ち合わせには、必ずほめるポイントがある。

そこを見逃さないようにして、必ずほめるようにしています。

また、この法則は別のところでも活用できます。

それは、メールの文面です。

メールで相手のことをほめるのは、少し白々しいので、感謝の言葉を入れるようにしています。

つまり、「一メール、一感謝」の法則を作るということです。

感謝の言葉は、ささいなことでかまいません。

「ご丁寧にメールをいただきまして、ありがとうございます」

「いつも気を遣っていただきまして、ありがとうございます」

といったことでいいのです。

相手をほめることと同じで、相手に感謝することも、良好な関係を継続するコツなのです。

感謝の気持ちを日々忘れないためにも、「一通のメールには、必ず感謝の言葉を一つ入れる」というルールを作ってほしいと思います。

究極的に考えれば、人間関係とは、「感謝の気持ち」でつながっていると言っても過言ではありません。

感謝の気持ちで結びついた人間関係を活用して、自分がやりたい仕事で成果を出してほしいと思います。