ある精神からくる身体的症状で飲み物や食べ物を飲み込むとのどに何かがつかえるような症状があります。
このような喉の違和感を「ストレス玉」と呼ぶそうです。
ストレス玉のおもな原因は、その名の通り、無意識のうちに溜め込んでしまったストレス。
自分の限界を超えて働きすぎてしまうと、しだいにストレスが溜まってきます。
それが一定レベルに達すると物事を悪い方向に考えはじめます。
ストレスの影響で、思考がマイナスに向いてしまうのです。
この段階まで進むと、明らかに行きすぎです。
「なかなか疲れが取れない」
「ちょっとしたことで気分が落ち込む」
「最近、急激にやせてきた」
心と身体が不調を訴え始めます。
こうした兆候を少しでも感じたら、できるだけ早めに休みを取りましょう。
そして次からは、ストレスを溜めすぎないように、ときどき「自分はオーバーワークになっていないかどうか?」と自分に問いかけてみてください。
このまましばらく続けられるか?
それともしっかりと休むべきか?
自分でこうした判断ができるのは、人生の重要な経験値です。
限界を経験することなく、限界を知ることはできません。
つまり、とことんやった人間だけが自分の限界を知り、次から限界に達する前にコントロールが効くようになります。
やる前から「これが自分の限界だ」と思い込んでいる人は、いつまで経っても自分の限界を知ることができません。
自らの体験をもって「自分の限界」を知ることは、自信を高めるためにも必要なことです。
この記事を読んでおられる方は人間関係で限界ギリギリまでやったことがある人が多いと思います。
やらないときは思い切って休む。
無理のしすぎは禁物です。
メンタルの不調を防ぐ気分転換のプランを練る
「適切なタイミングで気分転換を図るのも立派な才能のひとつ」とわたしは考えています。
なるべく生活をパターン化し、よいリズムで弱い自分を守ることが自信形成には重要です。
しかし、ストレスは、日々を過ごすなかで無意識のうちに少しずつ溜まってきてしまいます。
それが限界近くになると、自分で「そろそろ来るぞ」と感じはじめます。
その目安期間はだいたい三カ月です。
溜まっているストレスを解消するには、事前に大きな気分転換を図ることが有効です。
気分転換を図るときは、人間の基本的欲求のひとつである「楽しみ」にフォーカスしましょう。
がんばった自分に「楽しみ」というご褒美をあげるのです。
忙しいからといって仕事ばかりしていると、いつか限界がやってきます。
限界を超えてしまうと、元の状態に戻るまでに時間がかかります。
その前に対処する必要があるのです。
仕事上手は遊び上手。
松下幸之助さんも多忙ななかで祇園にたびたび足をはこんでいたそうです。
どんなに忙しくとも、事前に気分転換の時間をもつ。
これこそが心の不調を防ぐ最良の方法です。
「仕事が忙しくて、なかなかリフレッシュの時間が取れない」という人も多いでしょう。
そのようなときは、普段から仕事と同じように、遊びの時間をプランニングしてみてください。
自分で自分にリフレッシュのためのアポイントメントを入れておくのです。
これで確実に気分転換の時間がもてるはずです。
もちろん、事前のプランニングだけではなく、日々の対人ストレスは、できるだけその日のうちに解消することが理想です。
誰かとゆるく向き合うことが自分自身の気分転換や対人ストレス解消につながります。
仕事が終わったあとに気の合う仲間とスポーツをしたり、食事へ出かけたりするのもよいでしょう。
ストレスを溜めないポイントは、「満たされる人と一緒に時間を過ごす」ことです。
気の合う仲間とジョギングをしていて落ち込むことはありません。
気の合う友人と楽しい会話をしながら、気分が悪くなることはありません。
満たされる人とのひとときは、あなたの心を癒してくれるはずです。
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壁にぶつかったら、やりたいことをやる
大きな壁にぶつかって、どうやってもうまくいきそうにない。
こうした場面に遭遇することもあるでしょう。
スランプとは、したいことが思うようにならない期間です。
人はコントロールできないことに直面するとスランプに陥ります。
そんなときは思い切って遊び、頭を切り替えてみましょう。
大きなミスをしたときも同じです。
好きな本を読んだり、好きな映画をみたりなど。
これらはある意味では現実逃避です。
ただし、逃避しているあいだは脳が苦痛ではなく、快感を得るので、明日への「英気」が養われていきます。
「きれいごと云々ではなく、俗なことにも解決法はある」とわたしは思っています。
人は自然体で、自分の好きな人と一緒に過ごしたり、仲のいい友人と話をしたり、家族と楽しい時間を過ごしたりすると、充実感をもちます。
充実感があれば、もう一度やってみよう、チャレンジしてみようと思えるでしょう。
もつべきものは友と家族。
とくに親友は最高のカウンセラーです。
あなたの心の痛みを誰よりもわかってくれる人生の宝。
あなたが落ち込みそうになったときにサポートしてくれるような友との時間を大切にしましょう。
時には親友にも家族にも言えない悩みを抱えることがあるかもしれません。
そのようなときに頼りとなるメンター(助言者・指導者)をもつことも重要です。
何かあったときに相談できる人物が身近にいることはすごく幸運です。
もし、あなたの周りにそうした人がいないのなら1日も早く、そうした人たちとめぐり合える生き方をするべきです。
よきメンターと出会うためには、できるだけ多くの人と出会う機会をつくりましょう。
人によっては、苦しみの真っ只中に飛び込み、乗り越えていく人もいます。
元・福岡ソフトバンクホークス監督の王貞治さんは、このタイプではないでしょうか。
どんなときでもバットを振って、自己鍛錬によって、道を切り拓いていく。
一方、読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんは、その都度、気分を切り替えて、前へ向かっていくタイプに見えます。
スランプに陥った際に、自分なりの対処法を見出しておくことが大事です。
もちろん、現実逃避を続けてはいられません。
「わたしの人生は、すべてわたしに責任がある」ここに立ち返りましょう。
自分という人間とは一生付き合っていかなければならないのですから、一時的に苦しみから逃れても逃げ続けるわけにはいきません。
自分の軸に立ち返れるように、普段から目的・目標に生きることを心がけましょう。
「なぜ、できないのか?」ではなく、「どうすればできるようになるのか?」「コントロールできないことに焦点を当てていないか?」を確認してください。
もし、あなたの目指しているものが、コントロールできないものであれば、目的・目標が現実的であるかを見直す必要があります。
目的や目標に誤りがなければ、あなたの真価が試されるときです。
苦しい状況に立ち向かっていくのか、それとも逃げ出してしまうのか。
勇気を振り絞って取り組んでみてください。
人は苦しみの中でこそ成長を遂げます。
困難に立ち向かう心構えを本サイトで身につけていただきたいです。
うまくいかなくても失敗ではありません。
経験による学習です。
学習によって人は成長し、その実感があなたの自信を育みます。
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ルールや規律を守り、自信につなげる
壁にぶつかったら、思い切ってしたいことに流されるのもよいでしょう。
ただし、普段の生活でルーズになりすぎるのは禁物です。
自信形成の過程において、やってはいけないことは、何かに対してルーズになることです。
時間にルーズになる。
お金にルーズになる。
約束にルーズになる。
すると、自己肯定感が下がり、積み上げてきた自信も低下します。
ルーズになると、自分の知らないうちに、「わたしはダメな人間なんだ」というマイナスの暗示にかかってしまうからです。
自信を高めるには「自分はOK」と暗示をかけなければいけないのに、「自分は失敗者だ」という逆の自己イメージをもってしまいます。
ルーズな生活をしても、ある時点で気づいて悪習を改めることができればよいのですが、そうでないと自信は下がり続けます。
ときどき自分の生活習慣を振り返り、「何かに対してルーズになっていないか」を自問自答しましょう。
自信のレベルは上下します。
極端に下がったときは、メンテナンスが必要です。
たとえば失恋をする、失業するなど、自分の求めていたものが突然消えてしまった。
災害で家族を失い、生きる意欲を失ってしまった人たちもいます。
時にはこうした悲しい出来事も起こりえます。
求めているものが現実の世界で得られるかどうかが心のバロメーターになります。
したがって、求めているものが得られないとわかった時点で人の心は明らかに減速してしまいます。
このときにサポートしてくれるのが、友であり、家族であり、心を強くしてくれるメンターたちなのです。
人は1人では生きていけません。
やさしくて思いやりのある人たちのサポートがあってはじめて強く生きていけるのです。
周りの人への感謝を忘れず、ルールや規律をしっかり守り、確かな自信を築いていきましょう。
脳内からマイナスの情報をなくす
自分を厳しく律しながらも身近な人のネガティブな言葉に気をつけましょう。
意識してポジティブな思考をもとうとしていても、周りからネガティブなことばかり言われると、いつしか思考がマイナスへと向かいはじめます。
本人が気づかないうちに、「自分にはできない」「自分はダメな人間だ」といったマイナスの暗示がかかってしまうのです。
暗示にかかると、自己肯定感は下がり、本来の能力を発揮できなくなります。
よい人、よい物に出会うことであなたの人生はプラス向きに変わります。
マイナスの言葉、マイナス思考はその逆です。
しかも、マイナスはマイナスなものばかりを引き寄せる傾向があります。
国のせいにしたり、政治のせいにしたり、会社のせいにしたり、とにかくすべてが人の悪口。「こんな日本に誰がした!」なんて言う人もいますが、「あなたも日本国の一員でしょう」と言ってあげたいくらいです。
言い訳や悪口ばかりを言う人に欠けているのは、当事者意識です。
当事者意識があれば、「今、私たちは何ができるのだろうか」「どうすればもっと住みやすくなるのだろうか」といったプラスの発言が出てくるはずです。
ところが現実には、多くの人がマイナスの発言をおこない、不平不満をもって仕事や生活をしています。
とても残念なことです。
ネガティブな言葉に触れない最良の方法は、ネガティブな人と付き合わないこと、できるだけ距離を置くことです。
あなたの近くに不当な言葉や愚痴ばかり言う人がいたら、「ごめんなさい」と席を立ち、場所を移る。
距離を置くのが難しい場合は、勇気を出してはっきりと自分の意思を伝えるとよいでしょう。
「すみません。わたしはあなたの言葉に傷ついています。その批判的な表現はやめていただけませんか。お願いします」
もちろん、相手の言っていることが、原則に基づいた正しいことであれば、批判的な内容であってもしっかりと受け止め、反省しましょう。
不当な言葉であれば、しっかりと拒絶の意思を示すことです。
人生におけるいちばんの大損は、ネガティブ思考です。
人付き合いのマイナスの思い込みは、成功の道を閉ざします。
「誰でも無限の可能性をもっている」
あなたも自分の可能性を信じて、毎日を精一杯、前向きに過ごしていきましょう。
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自分の居場所、帰る場所を見つける
自分の自己実現に合った目的・目標を見つけ、誠実に、必死に、真剣に、本気で、当たり前のことをただ当たり前に、特別に熱心に、しかも徹底的にやり続けてください。
大きな自信が得られると同時に「自分の居場所」が見つかるでしょう。
「自分の居場所」や「帰るべき場所」では、決して自信は失われません。
「一生折れない自信」をもつということは、「自分の居場所」や「帰るべき場所」を見つけることと同じなのです。