社交不安障害とパニック発作

社交不安障害が悪化するとパニック発作が併発する可能性があります。

実際私も社交不安障害を悪化させ、パニック発作や広場恐怖を併発しました。

実際にどういう経緯だったかというと、

私は高校生の時に試験に恐怖を感じるようになりました。

試験開始のチャイムがなると同時に血の気が引き、心臓のドキドキがすごく、激しい腹痛にも襲われるようになりました。

試験期間が過ぎても、その試験に対する恐怖は、またあのような試験中、どこも逃げ場も無い状況で激しい腹痛など具合が悪くなったらどうしよう。

などという予期不安として残り、日々の生活で常に不安を感じている状態になりました。

そういう日々が続いたある日、通学するためのバスに乗車したところ、バスが走り出してから、この逃げられない状況であの試験中のように具合が悪くなってしまったらどうしようと不安に感じ、

その不安は膨れ上がっていきました。

そして、試験中と同じく苦しいパニックに陥りました。

でも、バスは走行中なので逃げ場もありません。

そうした状況がまた不安に拍車をかけました。

また、違うには学校の行事であるセミナーが開催されることになりました。

そのセミナーとは、私の学年全員1000人ほどが大きなホールに移動し、1時間近く、講師の人の話を聞くというものでした。

私はあいにくクラスや出席番号順の都合でホールのど真ん中の位置で公聴することになってしまいました。

そうすると、トイレに行くにも行くことが出来ません。

1000人近くいる人数の中で一人立ち上がってホールを後にするのは当時はやはり恥ずべき思いがあり無理でした。

そしてセミナーが始まり、講師の人が話しはじめ、周りはシンと静まり返りました。

すると試験の時と同じく、ここでもし具合が悪くなったらどうしよう、どうしようのループです。

そしてパニックです。

それ以降、バスや電車に乗ったり、大人数でのセミナーなど逃げ場の無い場所がとても苦手になって避けたいという思いに駆られるようになりました。

社交不安障害を我慢して悪化させるとこのようにパニック発作(広場恐怖)を併発する可能がありますので、早期の治療が必要となります。

このパニック発作(広場恐怖)を克服した体験は別の記事で掲載したいと思います。