ビクビクする

ビクビクしてしまう人とは

ビクビクしてしまう理由としては、本来の素の自分で人と接しないで苦しくなっているサインなのです。

または、接する他者の我の力が強すぎて、自分の本来の感情を抑圧してしまっている状態です。

そんなビクビクしてしまう人の心理と対処法を記してみたいと思います。

神経が過敏か鈍感か

養育環境で虐待されたり、神経質に怒られたりして育つと、それがトラウマになり神経が過敏になります。

中には、神経が鈍感でどこでも寝てしまう人などもいます。

神経が過敏ないつもビクビクしてしまう人は、対人関係のセンサーが敏感です。

例えば、職場では上司が机の引き出しをおもいきりバタンと閉めたり、パソコンのキーボードのエンターキーを思いきりパンッと押したりするのにもびくびくしてしまい機嫌をうかがったりしてしまいます。

また、違う例として嫁姑関係で、姑が小言を言うのを耳を大きくして聞き耳を立てたりしてしまいます。

こういった神経が尖ったビクビクしてしまう人は神経を丸くすると生きるのが楽になります。

鈍感力というのも楽に生きていくためには必要なものなのです。

ビクビクしてしまうのには2種類ある

人にビクビクしてしまう仕組みとして2種類あります。

一つ目は、人に直接危害を加えられるのが怖い人です。

例えば、ストーカーにあっていて、いつ直接的な危害を加えられるかわからない状態や親の虐待に怯える子どもや、DVに怯える妻などです。

このビクビクから逃れるには、まずはカウンセリングを受けたり、法をはさんで解決したりする他ありません。早めの処置を怠るとトラウマになり、長くビクビクと付き合っていくことになってしまいます。

そして、二つ目は、他人から自分をどう見られているかに意識を奪われ、ビクビクしてしまうことです。

先に述べたように、自他の言動に敏感なのです。

この記事では主に、この他人からどう思われているかという自他の言動に敏感でビクビクしてしまう人に向けて、その原因や対処法を記していきたいと思います。

ビクビクしてしまう原因

ビクビクしてしまう原因

愛着との関係

ビクビク人前でしてしまう幼児期に親から正しい形で愛情を受け取れなかった人は、根底に不安や回避といったものを持つことになります。

そして、劣等感を感じやすくなり、周りの目を気にし、ビクビクするようになることがあります。

逆に、幼児期に豊富な愛情を受けて育った安定型愛着の人は自分に自信を持ち、ビクビクするようなことはありません。

では、大人になり傷ついた愛着が根底にある人はどうしたらいいか?

それは安全基地と呼ばれる者や場所で生きる道しるべを見つけることです。

それはどういうことかというと、一緒にいて楽しいなと思える人と付き合うようにすることや趣味に没頭することも一つの手でしょう。

また、日々の生活の中でリラックスできる時間を見つけ、その時を大切にすることが愛着の傷の修復につながります。

アダルトチルドレンとの関係

親がアルコール依存症だったり、神経症だったり、過保護過干渉だったりするような家庭で育った子どもは心に問題を持ちやすく、アダルトチルドレンと呼ばれます。

虐待を受けて育った人はその子どもを虐待してしまうなどの連鎖反応があります。

対人関係においても過保護過干渉な環境で育った人は周りの目に過度に敏感になり、ビクビクするようになります。

人には親切にするべき。という過剰な教えの元育つと、社会に出てから、親切にしなきゃ、親切にしなきゃ。とびくびくしてしまい、エネルギーを消耗してしまいます。

そういった機能不全家族で育った、自立できていない人は、周りの人は、親と違うということを認識することが自立するための第一歩だと言えます。

ビクビクしてしまう人の愛情飢餓感

ビクビクしてしまう人と愛情飢餓感

いつもビクビクして育った人は基本的愛情欲求が見たされていません。

心の土台がありません

脅威志向の高い人は、いつもビクビクと怯えているが、同時に気持ちが不安定です。

そういう人は機嫌が良くても、何かあるとすぐに不愉快になります。

土台がないから、嬉しいことがあっても、ふとしたことですぐ不愉快になります。

憂鬱になります。

日常生活で「繰り返し、繰り返し」土台にある欲求不満が外化という心理過程を経て表に出てきます。

つまり「繰り返し、繰り返し」何とも言いようのない不愉快さに襲われます。

そしてそのたびに不愉快の原因、憂鬱の原因について間違えます。

自分に原因があるのに周囲の近い人を責めることになる

周囲の近い人に原因を押し付けるから周囲の近い人が嫌いになります。

これが、基本的愛情飢餓感に苦しむ人が近い人と長く付き合えない原因です。

一度離婚をした者の方が、もう一度離婚をする確率が高いのは、おそらくそのパーソナリティーに原因があるのでしょう。

必ずしも結婚相手との相性に原因があるのではないでしょう。

基本的愛情飢餓感を持つ人は、友達にも、恋人にも、配偶者にも、母親を求めます。

友達付き合いにつまずくのも、恋人との関係が上手くいかないのも、それが原因でしょう。

小さい頃母親とコミュニケーションできなかった人は、
基礎工事がない建物に住んでいるようなもので、わずかな地震にも建物は倒壊します。
幼少期の欲求不満が繰り返しパーソナリティーの表に出てくるが、大人になってからは欲求不満の処置が難しいのです。

ビクビクしてしまう人の欲求不満の心理

ビクビクしてしまう人と欲求不満の心理

そもそもそのビクビクしている人は心理的に不満です。

そのビクビクしている人は外側の世界とは関係なく欲求不満です。

外側の世界が望ましい世界か、望ましくない世界かとは関係なく、その人は常日頃欲求不満です。

そして人はその欲求不満を解決しなければなりません。

自分が1人で解決できないときには「あいつが悪い」と非難罵倒するのは解決の一つです。

とにかく今自分は不愉快なのです。

面白くありません。

基本的にビクビクしてしまう人は欲求不満なのだから、今も今までも不愉快なのは何の不思議ではありません。

周囲の人は誰も自分の感情を満たしてくれることはありません

面白くありません。

周囲の人の普通の態度がその人を傷つけます。

別に周囲の人がその人を意図的に傷つけているわけではありません。

別に周囲の人が悪いわけでもありません。

傷つく原因は本人にあります。

単純に周囲の人がその人の欲求を満たさないだけです。

だからその人は傷つきます。

傷つけられれば相手が憎くなるのは当たり前です。

自分は満たされていないと意識するよりも、周囲の人を憎む方が本人は理解しやすいのです。

自分の心の中の状態を外側の世界に移し換えるのは、耐え難くなった不満を解決する為です。

それが外化です。

負い目を感じている

例えば、犯罪に加担していて、いつかバレるのではないかとビクビクしている。

または、あの人には悪いことをした、合わす顔がない等、負い目を感じている場合があります。

負い目を感じるのを克服するためには、根拠のない自信を得ることが大切です。

根拠のない自信を得るには、ビクビクしながらでもいいので、修羅場に向かっていくことです。

そして、そこで自己主張することです。

謝罪するでも、感謝するでも修羅場を向かえます。

修羅場が終わった後は、晴々とした気持ちになります。

根拠のない自信とはそうやって培われていくのです。

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いつもビクビクしてしまう人はどうしたらいいか

いつもビクビクしてしまう人はどうしたらいいか

いつも、ビクビクしてしまう人は、人に何かを隠しているのです。

それは、ありのままの自分です。

もっと自分らしさというユニークを大切にしていい

暗い気分の時に、いつも陽気で明るいおしゃべりな自分でいようとすると、本当は黙って一人でいたい自分を隠してしまうことになります。

気分が冴えない時はその冴えないユニークな自分を見せていいのです。

そうすれば、何も隠すこともなくなりビクビクすることもなくなります。

しかし、いつでもありのままの自分を他人に表現することは難しいことです。

それは、小さい頃から親にありのままの自分でいることを禁じられてきたからです。

つまり、言い換えると、この親の呪縛から解き放たれば、ビクビクすることもなくなります。

マイナス面の克服だけにこだわるのではなく、もっとユニークさを伸ばしていきましょう。

自己実現で根拠のない自信をつける

ビクビクしてしまう人にとって大切なものは根拠のない自信です。

地位や名誉などから得た自信は、それを失った瞬間、脆くも崩れ去っていってしまいます。

そして、人からどう見られるかに固執し、ビクビクしてしまいます。

しかし、根拠のない自信を持っている人は、何か大事なものを失ったとしても自信を失うことはありません。

つまり、根拠のない自信を持っている人は自他の言動にビクビクすることは無いということです。

そんな根拠のない自信のつけ方として大切なのが、自己実現です。

自己実現を可能にするには、前項で記したユニークさの追求でなされます。

自分らしく自分のやりたいことをやって生きていくこと、それは時には修羅場をよぶかもしれません。

しかし、最後には根拠のない自信という、今、生きているという実感に変化します。

ビクビクしてしまうことを受け入れる

人前で話す時など、声がビクビクしてしまう、手がビクビクしてしまう、体がビクビクしてしまう、などビクビクしてしまうことにこだわりすぎていませんか。

ビクビクしてしまうことを格好悪いこと、恥ずかしいことだと思い込んでいませんか。

それで、ビクビクしないようにがんばろうとすればするほど、ビクビクすることが怖いことに思えてきます。

ビクビクしてしまうけど、まあいっか。と思えれば気は楽になります。

そして結果的に、ビクビクする必要が無くなり、ビクビクしなくなります。

もっと失敗するダメな自分をいたわってあげてはどうでしょうか。

特定の人だけにビクビクしてしまう場合

例えば、会社の上司が神経質でビクビクしてしまう、嫁姑関係でビクビクしてしまうなど、特定の人の前だけビクビクしてしまう場合は、逃げた方が得策だと思います。

逃げるが勝ちとはこの時のためにあるようなものです。

特定の人の前だけビクビクしてしまう心理として、巻き込まれ型といって相手から距離感を縮めてきます。

そして、パワーバランスとして相手のほうが優位です。相手のほうがパワーがあるのです。

そういう状態が続くと緊張感が続き、エネルギーを消耗してしまいます。

血縁関係であっても、勇気をもって決断して、逃げたほうがよいでしょう。

一緒にいて癒される人と付き合う

一緒にいて癒される人は、ありのままの自分で生きている人です。

そうすれば自分も自然な感情を表現し、ありのままの自分でいいのだ、と思えてきます。

そうすると、ビクビクする必要もなくなるのです。

人は親友も家族もパートナーも腹六分の付き合い

ビクビクしてしまう人は、他人との距離感が近いのです。

距離感が近いと人はびくびくしてしまいエネルギーを消耗してしまいます。

なので、他人、親友であっても家族であってもパートナーであっても腹六分の付き合いで十分です。

ビクビクしてしまう敏感な人は、多少孤独な位がちょうどいいのです。

ビクビクしてしまうしがらみから解消された後はどんなふうになるのか

ビクビクしてしまうしがらみから解消された後はどんなふうになるのか

ビクビクしてしまうということから解放された後は、まず生きるエネルギーが湧いてきます。

自分は今、地に足をしっかり着いて生きているという実感が得られます。

そして、こんなに空の色は青かったのかと気づきます。

人と接すると、接した後、元気が湧いてきます。

ビクビクしたか、してないのかなんてことは忘れています。

そして自分のビクビクしてしまうということに向いていた意識が外向きに変化します。

すると、相手のユニークさや気持ちがわかるようになります。

生きているってこんなに素晴らしいことなんだと思えるようになります。

まとめ

ビクビクしてしまう理由として、ありのままの自分で他人と接していないことです。

ビクビクしてしまう自分を形成するのは幼児期の親からの教育環境が起因になっています。

そして、愛情飢餓感と欲求不満を感じています。

腹六分の人付き合いでありのままの自分を大切にすることでビクビクしてしまうことから解消されます。

ビクビクしてしまうしがらみから解放された後は、生きるエネルギーが湧き、意識が外向きになり、他人のユニークさや気持ちが分かるようになります。