ひとりぼっちとは
独身のひとりぼっちのまま年齢を重ねる不安への対処法
ひとりぼっちがつらいと感じる具体例をいくつか挙げて、対処法を探っていきます。
現代社会では、さまざまな原因からひとりぼっちでいる不安を感じがちです。
代表的な例として、いわゆる「おひとりさま」の高齢化問題があります。
「独身のまま年齢を重ねることへの不安」が、年々大きくなっているのです。
例えば「親は他界し、兄弟は遠く離れて暮らす。未婚、子どももいない」という方たちの中には、共に暮らす家族がおらず、この先ひとりぼっちで老後を迎えるのかと不安を感じる人もいます。
「ひとりぼっちで生きていくことが不安だし、もう疲れました。ですが働かないと食べていけないので、必死に会社に行っています」という苦しい心境を語ってくださった人もいます。
両親はすでに他界、自分自身は独身、兄弟とも疎遠、ということになると、確かに物理的には「ひとりぼっち」ですし、目に見えるレベルでは「つながり」がない、と言うこともできます。
生きていく意味がないようにも感じられるでしょう。
しかし、そう決め付けるのは早計過ぎます。
「ありのままの自分」の「つながり」について考えてみましょう。
つながりを感じていないということは、心が開いておらず、「与える」姿勢になっていないということ、と考えていけば、この孤独感から脱していく道が見えてきます。
こういった不安の対策として、試してみていただきたいのは、「与える」方向のことをやってみることです。
それはボランティア活動でもよいですし、お給料の一部を慈善団体に寄付する、というようなものでもよいでしょう。
コンビニでお釣りの細かいのを(1円玉であっても)匿名寄付したり。
手のかかる子どももいなければ、介護しなければならない高齢者もいないのですから、自由はききやすいと思います。
何であれ、「与える」方向のことであればよいのです。
感じ方がぐっと変わってくるはずです。
すると、自分の心の中に「つながっている感覚」が生じます。
ボランティア活動などの実働をすると、「目に見えるつながり」というおまけまでついてくるかもしれません。
もちろんこれは「おまけ」であって、本質的に目指すのは感覚としてのつながりです。
あるいは、日々の生活の中で、電車で席を譲る、道に迷っている人を助ける、などの小さな行為も可能です。
そんな小さなことで生きる意味を見いだせるわけがない、と思われるでしょうが、こんな小さな親切を温かい心で行うと自分も温かさを受け取りますから、「生きがいができる」というような大げさなものではなくても、「まあ、生きていくのも悪くないか」というくらいの気持ちにはなるはずです。
小さな植物を栽培してみたりするのもよいでしょう。
もちろん、優しく話しかけるように水やりなどの世話をするのです。
ここで比較しておきたいのが、「寂しさからペット依存になる」という前掲の例です。
何かを栽培したり飼ったりすることによって孤独を満たそうとすると「もっと、もっと」になるのでは、と思われるかもしれません。
しかし、「何かを栽培したり飼ったりする」のは、あくまで「形」の話。
それをどんな思いでするのかが肝心なところです。
「〇〇さえあれば」と依存していくとき、心は「与える」のではなく「得る」ほうを向いています。
「ペット依存」の例が、まさにそうでした。
ペットから「安心」や「癒やし」を得ようとしていたのです。
しかし、同じ相手でも、「与える」ほうに目を向けることはできます。
愛情をかけて育ててあげること。
仕事に行く際にも、「ちゃんと育ててあげられるように、仕事をしてくるね」という気持ちで出かけること。
仕事中は「今」とつながって集中できるとよいのですが、もしも家に残してきた動物や植物のことが恋しくなったら、「ちゃんと育ててあげられるように、頑張って仕事をしているから、うちでゆっくりしていてね」と「与える」気持ちを思い出せばよいでしょう。
ポイント:与える側に立つと、つながりを感じられる
与えることでひとりぼっちが楽になる
職場でひとりぼっちを感じたときの対処法
職場でひとりぼっちを感じたときの対処法1.転職を繰り返してしまう
今の日本は、仕事に関してさまざまな問題点を抱えています。
職場での孤独も、その一つでしょう。
しかし、「与える」という行為で、よい状態に変えられることも多いものです。
例えば「コミュニケーションが苦手で、職場でもうまくいかず、一つの会社に長く勤めた経験がありません」という方。
「良い仕事にも良き上司・同僚にも恵まれず、自分は一生懸命やっているつもりでも、自分を理解してくれる人がいない」と感じておられます。
コミュニケーションが苦手だと、人から理解してもらうのは確かになかなか難しいですね。
人はコミュニケーションを介して、お互いを理解し合うものだからです。
コミュニケーションが欠けたところから、相互の理解が進まず、そんな体験が積み重なって、一つの職場に長くいられないのでしょう。
理解し合えないと「つながっている感じ」を持てませんから、職場にいても孤独を感じますね。
ここでも発想を転じて、「得る」から「与える」にしてみたらどうでしょうか。
「理解してもらえない」というのは、「得る」側の発想です。
「理解してもらうこと」を求めているからです。
しかし、ここで敢えて、相手との関係において自分は何を与えることができるだろうか、ということを考えてみてください。
コミュニケーションが苦手ということは、気の利いたことが言えないとか、恥ずかしがりで口下手とか、ほとんど話さないとか、きっとそんなタイプなのかもしれませんね。
そして、そんな人があまり好かれないのは、人は、理解できないものが苦手だからなのです。
「何を考えているのかわからない」というタイプの人は敬遠されがちですし、本来よかれと思ってやったことが正反対の意味に誤解されることもあります。
つまり、こちらから見れば「理解してもらえない」という不満が、あちら側から見れば「理解できない」という不安や不満になる、ということなのです。
ですから、ここで相手に与えてあげられるものは、「自分についての理解」あるいは「単にコミュニケーションが苦手なだけで、敬遠しているわけではないことを知らせてあげる」ということになるでしょう。
コミュニケーションは言葉によるものだけではありません。
言葉によるコミュニケーションが苦手なのであれば、例えば笑顔で会釈する、というだけでも、相手から見たときに「自分のことを嫌いなわけではないのだ」「本当はみんなと仲良いくやっていきたいのかもしれない」という部分は伝わります。
みんなが楽しそうに話しているとき、自分は話題を提供したりよい相づちを打ったりすることができなくても、楽しそうにその場にいるだけで、「仲間意識はあるのだな」ということが伝わります。
「自分はコミュニケーションが下手だから、どうせうまく話せない」と思い込んでいる人は、往々にして心を閉じているものです。
そのため、「あの人はお高くとまっていて、こんなくだらない話に付き合っていられないとでも思っているのだろう」「人との関係に全く関係のない、オタク人間なのだろう」「なにやら気味が悪い」などと誤解されていることも多いのです。
機会があれば、「自分は本当にコミュニケーションが下手で困っている」ということを、信頼できそうな上司なり同僚なりに打ち明けてみるとよいでしょう。
これも、「本当はみんなと仲良くしたい」という情報を提供することになります。
こんなふうに、与えることができるものはたくさんあるのです。
そして、「理解されない」と落ち込んでいるよりも、「少しでも自分についての情報を与えて、相手の不安を減らしてあげよう」と思っているときのほうが、心が開いていますし、孤独を感じないはずです。
ポイント:コミュニケーションが苦手であるという情報を相手に与えると少し楽になる
職場でひとりぼっちを感じたときの対処法2.組織内で孤立してしまった
複数名で進める仕事においては、チーム内で自分の意見が思うように通らず、孤立しているように感じてしまう、ということもあり得るでしょう。
これについても、「与える」姿勢になって、心を開いてつながりを感じることができます。
チームでの仕事で、自分の意見が通らないということはあるでしょう。
そんなときに、「誰も自分に賛同してくれない」と心を閉ざしてしまうと、孤独を感じてしまいます。
このとき、心は「賛同」を得ようとしているわけです。
ここでも「賛同」を「得る」から「与える」に転換してみると、よいでしょう。
「そうか、そんなにこのやり方がよいと思っているんだね。それでは今回は君たちの言うやり方でやらせてあげよう」という「与える」姿勢に入ることができます。
これは一種の「手放し」とも言えるのですが、自分の意見へのこだわりを手放し、一回り大きな人間になって、相手に譲ってあげるのです。
もちろん、そのやり方でうまくいかないとなると、後でこちらの意見を再検討してもらえる機会が来るかもしれません。
自分の考えとは異なる方針でも、チームの一員として、できるだけうまくいくようにサポートする。
すると、孤独を感じていたときとは異なり、自分自身も閉じていた心が開くでしょう。
そして、周りからは頼りになると感じられるでしょうし、違う意見にも適応できる柔軟な人、という目で見られると思います。
場合によっては、今後の仕事においては、もっと発言力が高まるのではないでしょうか。
いずれにしても、自分の意見が通らないということは間違いのない現実。
現実を否認すると、いつまでも「自分の意見が通らなかった」という過去にとらわれることになり、「今」とのつながりも得ることができないのです。
ポイント:組織からの孤立を感じたら「賛同」を与え、手放す
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職場でひとりぼっちを感じたときの対処法3.自営業を続けるのが不安
自分一人で会社を運営している自営業の方にも、ひとりぼっちへの不安が沸き上がるときがあるかと思います。
ひとりで決断し、結果がそのまま自分に返ってくるのが、自営業の仕事の醍醐味ともいえるでしょうが、売り上げが伸び悩み、お金の面で心配な要素が増えてくると、不安に変わるものです。
「このまま仕事を続けていてもいいのか?」と感じることもあるかと思います。
気持ちはよくわかりますし、何らおかしな感じ方ではないのですが、このようなケースでは、「物理的なこと」と「心の持ち方」を分けて考え、「与える」姿勢に転換すると、不安や孤独から解放されやすいと思います。
まず、ビジネスとして、どこまで業績が落ちたら廃業するかという「線」は、自分の安全のためにも、きちんと引いておいたほうがよいでしょう。
これが「物理的なこと」です。
この「線」を引くことで何が可能になるかと言うと、「今」に集中することができるようになります。
「このままだとダメになってしまうのではないだろうか」「この先どうなるのだろう」などと未来を思い煩っていると、未来の結果に気が散ってしまい、今発揮できる力すら発揮できなくなってしまいます。
人間が最も成果を上げられるのは、「今」に集中しているときだからです。
「線」を引いたら、その線に達するまでは、「与える姿勢」で、心を開き、「つながりを感じる」という「心の持ち方」を続けていくことができます。
こんなにビジネスが厳しいときにそんな悠長な、と思われるかもしれません。
しかし、不安と孤独に悩まされても業績が上がるわけでもありませんし、つらいだけです。
お金についての不安は、どうしても「得る」心を刺激します。
また、お金がどうなるだろうかというのは、所詮は未来の話。
「得る」ことや「未来の結果」に目を向けている限り、「もっと、もっと」と不安や孤独は増すばかりでしょう。
そして、そのような不安は、顧客や取引先にも伝わるものです。
「もっと、もっと」としがみつくような雰囲気を醸し出している人とよいビジネスをしたいとはなかなか思えないものです。
優良な関係者は皆離れてしまって、気づいたら周りにいる人たちは皆、「もっと、もっと」というタイプの人ばかり、などということになってしまうかもしれません。
ですから、ここでも、「与える」姿勢に転換してみましょう。
もちろん、お金を配って歩くという意味ではありません。
「どれだけの利益が得られるだろうか」と「得る」ほうに向いている心を、「どれだけのサービスができるだろうか」「どれだけ誠意をもって取り組めるだろうか」と「与える」ほうに向けるのです。
もちろん、「これだけサービスすればいくらもらえる」などという「得る」心は完全に手放します。
「得る」ほうに向いている心は、「自分」についての不安、と言うこともできます。
「自分がどれだけ得られるか」ということをいったんリセットし、相手に何を与えられるかを考えてみましょう。
見返りを求めず「与える」姿勢に転換すると、「自分」がなくなるのです。
これは、「今」に生きている証拠です。
その結果、業績が伸びる保証はありませんが(ただし、可能性があるとしたらこちらのほうでしょう)、仮に廃業という結論になるとしても、それまでの期間、ただただ不安と孤独に追い込まれるのではなく、「自分はできるだけやった」「状況が厳しかったにもかかわらず、最後まで心を込めて仕事ができた」という心持ちになれるだけでも、ずいぶん違うのではないでしょうか。
廃業したとしても、「まあ、やってよかった」という達成感が残ると思いますし、次の仕事に向けての自信につながるかもしれません。
もしかしたらそんな誠実な姿勢を見ていた誰かが、次の道を紹介してくれるかもしれません。
そもそも、今の自営業を続けていくことが、本当に最善の道なのかどうかはわかりません。
大きな目で見たとき、もしかしたらそれは自分に向いていないことなのかもしれないのです。
ですから、そんな意味でも心を開いておくとよいと思います。
どんな結果が出ようと、ありのままの自分を受け入れ、心を開いて次の可能性に向かっていく、という姿勢で生きていけば、孤独を感じる機会はぐっと減るはずです。
「自分なんて・・・」「事業に失敗してしまった」と「自分」を意識して心を閉じているよりも、心を開いて「何か社会のお役に立てることがあれば」と与える姿勢でいたほうが、よい機会にも恵まれると思います。
「運がいい人」と呼ばれるのが、案外こんなタイプです。
何かを得ようとしているわけではないけれども、よい機会に恵まれる、ということは、要は「与える」姿勢で生きているということなのかもしれませんね。
ちなみに、「与える」というのは、「自分を犠牲にして与える」という意味では全くありません。
自分が与えてみたいことを、与えてみるだけです。
ポイント:「運がいい人」とは、「与える」姿勢で生きている人
職場でひとりぼっちを感じたときの対処法4.仕事上のプレッシャーが重荷
責任ある仕事を任されて、そのプレッシャーから孤独を感じるときもあるでしょう。
「責任ある仕事を任されたのは嬉しいけれど、成果を上げられるかどうかに自分の進退がかかっている」「部下を抱え組織に貢献しないといけない」「立場上、誰にも弱音を吐けない」など、管理職と呼ばれる方たちの孤独感とプレッシャーは相当なものです。
こんな状況では、「自分」を強く意識してしまいますね。
「自分」は上手く成果を上げられるだろうか、「自分」は部下を育てられるだろうか、「自分」は弱音を吐かずに頑張れなければならない、と、「自分」ばかりが気になる時は、「今」に生きていない証拠。
「今」に生きると、「自分」という概念が消えます。
「今」に生きていないのですから、当然、孤独は強く感じられるはずです。
こんなとき役立つのは、「人事を尽くして天命を待つ」とでもいうような考え方です。
結果はどうなるかわからないが、できるだけ頑張る、ということです。
「結果は天に委ねる」というような心境になると、「今」に集中することが可能となります。
どれほど頑張っても、結果がどう出るかは未来の話で、本当のところはわからないものだからです。
わからないものについて思い煩うと、「今」に集中できなくなります。
「今」に集中できなくなると、本来は上げられるはずの成果も上がらなくなるのです。
また、孤独感とプレッシャーに押しつぶされそうになっているときには、大きな視野を持ったり、実力を発揮したりするのも難しいでしょう。
ですから、自分は「今」に集中してできるだけやる。
そして、結果は「天」に任せる。
思ったような成果が上がらなくてもその仕事ぶりを買ってもらえるかもしれませんし、そうでなければ、何か別の人生の転機になるのかもしれません。
仕事ぶりを別の会社が拾ってくれるかもしれないですし、本当にこの業界や働き方は自分に合わないということが、確かな根拠を持って感じられるかもしれません。
今の自分の小さな視野ですべてが見えるわけではなく、後から考えてみれば、あの失敗が転機になった、というようなことは実際にいくらでもあるのです。
このようなとき、私たちは目に見えない大きな運命とのつながりを感じることもありますし、「自分はこうやって生かされているのだなあ」と感じることもあります。
そんなときには孤独を感じるどころか、何か大きなものに守られていると感じることもあるでしょう。
つながる相手は、そんな「大きな何か」でもよいのです。
もちろん、小さな「自分」にとらわれているときには感じられない安定感です。
ポイント:「人事を尽くして天命を待つ」わからないものを思い煩うと、「今」に集中できなくなる
職場でひとりぼっちを感じたときの対処法5.ノルマがきつい
例えば「職場のノルマが自分にはきつく、他の社員のようにモチベーションを維持できない。職場の方針についていけない。他の社員がみな成果を上げていく姿を見ると、とても孤独を感じる」といった場合、どうしても合わない、きつい職場なのであれば辞めるという選択肢も考えるべきでしょう。
「でも辞めたくはない」というのであれば、ここまでお話ししてきたことを応用して、少し対策を考えてみましょう。
どんな仕事でも「今」とつながることは可能です。
その際、要注意なのが「ノルマ」という概念。
「ノルマ」は人の心を「今」から逸らしてしまうものです。
なぜかと言うと、それはもっぱら未来の結果に関わるものだからです。
ノルマにとらわれている限り、「今」とつながることはできませんから、成果も上がりにくくなりますし、孤独も感じるでしょう。
ですから、ノルマは頭のどこかに置いておく程度にして、意識からは外してしまったほうがよいと思います。
同様に、「他の社員と同じようなモチベーション」という概念も手放したほうがよいでしょう。
「自分は他の社員と同じようなモチベーションで働けているか?」と考えるときは、まさに「自分」を意識しているとき。
それは「今」にいない証拠、なのです。
とにかくコツコツと「今」に集中しながら仕事をしていく。
それでも受け入れてくれない職場なのであれば、心を開いて次に進むときなのでしょう。
例えば、心を開いて、信頼できる先輩や同僚に相談してみるのもよいでしょう。
実は同じような悩みを持っている人が他にもいるかもしれませんし、そんな人とつながっている感覚が持てれば、「まあお互いに大変だけれども、できるだけやってみよう」と励みになるかもしれません。
それに適した人がいないのであれば、「辞めろ」と言われるまでは「今」に集中して自分らしく働いてみよう、と心を開くと、道が開けてくる可能性もあります。
なお、「他の社員が成果を上げる」というのは衝撃的な体験となり、孤独をさらに強く感じさせることもあります。
「他の社員の成果」にはできるだけ目を向けず、自分の目の前の仕事だけをコツコツとやっていくことが、最もよい結果につながるでしょう。
「他の社員の成果」に目を向けてしまうと、ムクムクと「自分」が出てきてしまい、「今」とのつながりが絶たれてしまうと思います。
ポイント:ノルマは人の心を「今」から逸らしてしまう
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ひとりで生きる自分だからできる生き方がある
同じ仕事でも、「食べる為のお金を得る」という姿勢ではなく、与える姿勢でしてみると、ずいぶん感じ方が変わってくるはずです。
職場で接する相手にも、見返りを求めず温かい姿勢で接してみると、自分の居場所という感覚が生まれてくると思います。
友人との付き合いも刹那的に感じてしまうのであれば、これも与える姿勢で付き合ってみると、物理的には離れた後にも温かいつながり感が残ると思います。
あるいは親しくする友人の質が変わるかもしれません。
そしてもちろん、自分にも与えること。
毎日リラックスできる時間を与えたり、何か本当にやってみたいことが見つかるまで、「やりたいことのための貯金」をしてみる、など、自分に対しても与える行為ができるとよいですね。
これらはいずれも小さなことばかりです。
肉親が自分に「生きる意味」を与えてくれるとは限りません。
肉親がいても「得る」ことばかり考えて依存し合ったり争ったり、という心の閉じた生活をしている人もいます。
物理的にはひとりぼっちでも、与えることによって、血のつながりなどを超えていろいろなものとつながりを感じながら生きている人もいます。
比べてみると、後者のほうが、「社会全部とつながっている」「地球とつながっている」「いろいろな命とつながっている」という感覚を得やすいかもしれません。
ひとりぼっちで生きる自分には「生きていく意味がない」と結論を出すのではなく、そんな自分だからこそできる生き方に心を開いてみると、視野が広がるのではないでしょうか。
こんな状況においても、物理的なひとりぼっちにとらわれず、閉ざした心を開くところが、やはり孤独感からの脱却のポイントになるのだと思います。
ポイント:与える姿勢でかかわると、ひとりだからこそできる生き方が見える
まとめ
両親もいないし、兄弟も疎遠になって、独身の身は孤独感を感じやすいですが、仕事やボランティア、サークル活動や植物を育てることなどでも今とつながることができます。
コミュニケーションが苦手であることをカミングアウトすると人付き合いが楽になります。
また、賛同を得ることではなく与えることでも人付き合いが楽になります。
運がいい人とは与える姿勢で生きている人のことです。
ノルマは職場での心の今からを逸らせてしまうことになります。
与える姿勢でいきることでひとりぼっちが楽になります。