1日の質を追求するとともに、1日の自信を保つことも大きな自信をつくるためには大切です。
ビジネスパーソンであれば、次の4つの自信を1日でかまいませんから、しっかりと持ち続けて過ごしてみてください。
会社に対する自信
職業に対する自信
商品に対する自信
自分に対する自信
今日という1日、これら4つの自信をしっかり保てれば大成功です。
今日できたら、明日もできます。
次の日も、4つの自信をしっかりと自分の心に抱いて、精一杯過ごしてみてください。
これを繰り返すことで、小さな自信がだんだんと蓄積され、大きな自信につながります。
もちろん成果も出始めることでしょう。
暗示の力を利用して思い込みを変える
あなたがもつマイナスの思い込みをプラスに変え、毎日自信をもって過ごすためには、アフォメーション(自己暗示)が有効です。
「私は失敗してもいい。そんな私には価値がある。わたしは震えても大丈夫だ」
「いいことがある。ますますよくなる。きっとよくなる。必ずよくなる」
「自分は絶対によくなる。絶対によくなる。絶対によくなる」
こうしたフレーズを口にして、自分にプラスの言葉を打ち込んでいきます。
すると、これらが内言語(表面には現れない自分の中の言葉)となって、あなたのもつ思い込みがマイナスからプラスへと転化されます。
アフォメーションをすることで、どんなことがあっても、「きっとよくなる。必ずよくなる。絶対できる」と思えるのです。
具体的にどのようなアフォメーションがあるかご紹介します。
- 私には価値がある
- 私には無限の英知と知恵がある
- わたしは自分の可能性を信じる
- 私は自分をこの宇宙において、唯一無二の存在と認め、自分の中に、この宇宙の無限のエネルギーが内在していることを信じる
- 私は成功するためにこの世に生まれてきた
- 私は幸福になるためにこの世に生まれてきた
- 私は成功のための条件をすべて内に備えている
- ちょうどダイヤモンドが、研磨される前にもダイヤモンドとしての存在価値があるように、私も私自身の存在価値を承認する
- 私は価値のある人間だ
- 私はすばらしい人間だ
- 私は自分を愛する
- 私は自分を大切にする
- 私は自分を最高最大に生かし切ることをここに誓う
自分でアレンジしてもかまいません。
毎日最低一回はこれらを読み上げ、自信をもって今日1日を過ごせるようにしましょう。
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3日、3週間、3カ月タームで考える
自信が持てないとき、まずは3日間努力してみましょう。
3日間がんばれたら、3週間辛抱してみてください。
早起きするにもまず3日。
「3日坊主」という言葉があるように、挫折する人は、3日以内にあきらめてしまうようです。
3日間できたら、3週間できる。3週間できたら、3カ月できる。
このようにして、少しずつ期間を延ばし、小さな目標達成を積み上げていくのです。
人は3カ月以上同じことを続けるのが難しい。
だから、3カ月を迎えたら一度ふりだしに戻ります。
もう一度そこから、3日、3週間、3カ月と続けていきましょう。
誤解をしないでほしいのは、「訓練」と「罰」は違うということです。
訓練とは、あくまでも自分から求めておこなうもの。
だから、自己評価が高まり、自信がつきます。
新聞配達で言えば、配達時間に遅れるようなことがあれば仕事を失いかねません。
「絶対に遅刻できない」という内発的な動機が生まれ、それが達成できたときに、自己評価が高まります。
ところが誰かに課せられた場合は逆です。
人は「やらされ感」の中で失敗すると落ち込みます。
自分の意思で決めて、自分で自分に課題を与える。
これによってはじめて、人は自信を形成することができるのです。
「シンプル・イズ・ベスト」という言葉がありますが、パターン化することで毎日の生活を複雑にしなくて済むという大きなメリットがあります。
あれこれ考えなくてよいので、最高の状態で1日をはじめることができるのです。
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人間の弱さは良さ
決して人は強くありません。
一皮むけば、みんな弱虫。
でも、それを見せないように、必死に、自分の中のもう一人の自分が、弱い自分をマネジメントしているだけなのです。
大事なことは、そうした弱い部分も強い部分も全部含めて、自分が大好きと言えるようになることでしょう。
感情はよいリズムについてきます。
成果を出す人は、リズムがよいのです。
スローなテンポになると、感情が重たくなり、逆にハイテンポのときは感情が高まって、ツキがどんどん向こうからやってくるような感じがします。
よい結果も期待できます。
歩くスピードもそのときのテンションに相通じるものがあります。
ゆっくり歩くと波動もゆっくりしたものになってしまいます。
自信は習慣化から育まれる
継続の極意は「習慣化」です。
よいリズムをつくるのは、よい行動を習慣化するためです。
習慣化こそが、自信をつけるための最大の秘訣とも言えます。
朝起きて顔を洗う、歯を磨く。人に会ったら等身大の自分で挨拶をする。
継続の極意は習慣化。
習慣化できれば大きな自信がもてる。
ただ、人間の意思は弱い。
「なんとか続けよう、続けよう」とがんばっていると、多くの人が途中で挫折してしまうでしょう。
継続しようとすると必ず失敗します。
続けることが目的となり、意思の力で自分の行動を制限しようとするからです。
願望は強い。意思は弱い。
意思では、こうしたいという快適感情に負けてしまいます。
続ける努力をするのではなく「願望」や「夢」にフォーカスすることが大切です。
「自分はどうなりたいか」という理想の姿に焦点を当てて、行動してみてください。
願望にフォーカスし続けることができれば、人は変われます。
私たち人間は、「自分はこうありたい」という基本的欲求を求めて行動しています。
だから、その基本的欲求にフォーカスすることで、自分を自由へと導くことができます。
基本的欲求は、強ければ強いほど、明確であれば明確であるほど効果が期待できます。
それだけ人は、熱心に、スピーディーに基本的欲求に向かって行動するからです。
目標を達成するには、プラスの動機づけをすることも大切です。
あなたが毎日吸うタバコの本数を減らし、最終的には禁煙をめざすとしましょう。
そこで、毎日の達成度をタバコの本数で表わすことにしました。
1.その日に”吸ったタバコ”の本数を記録する
2.その日に”吸わなかった”タバコの本数を記録する
1と2とでは、どちらがタバコの本数を減らせる可能性が高いと思いますか?
答えは2です。
1.の場合は、1本吸うごとに「また吸ってしまった」と自責の念に駆られ、マイナスの動機づけがおこなわれます。
2.は一本我慢するたびに、「やった、また昨日より一本多く我慢できた。ひょっとして、このまま禁煙できるんじゃないか」と小さな達成感を何度も味わうことができ、それがプラスの動機づけとなります。
よって、モチベーションを落とすことなく、長く続けられるのです。
基本的欲求や夢にフォーカスし、目標に対してはプラスの動機づけを行う良い習慣を身につけましょう。
よいことだけを書き出す成長リストをつくる
プラスの動機づけをするための方法として、これまでに自分がやってきたこと、体験してきたことを整理した「成長リスト」を作成するのも有効です。
子ども時代から振り返って、自分が成し遂げてきたことを手帳やノートに書き出し、自分の人生の棚卸しをしてみましょう。
成長リストに記録するのは、よいこと、プラスの事柄だけです。
成功体験、自己実現だけを書くようにしてください。
実際にやってみると、「悪い思い出やできなかったことならいくらでも思いつくのですが、よい思い出となるとちょっと・・・」という人も多いと思います。
「よい思い出だけ」を挙げるのが、意外と難しいことに気づくでしょう。
マイナスの要素ばかり思い浮かぶのは、知らないうちにマイナスの思考に陥っているからです。
こうしたマイナスの要素を自分の記憶から完全に取り除くことができたら、あなたの人生は必ず変わります。
記憶の中の悪いことに遭遇したときはこう思ってください。
「それはもう完了した」
「以前の価値観から生まれた現象は、そのときの自分がつくり出したもの。もう十分に学習ができた。これから先、自分が同じことを繰り返すわけはない。すべて克服した」
このように自分に暗示をかけます。
「過去を過去として完了」させれば二度と現れません。
それでも過去の失敗や自責の念に囚われてしまうようであれば、過去の解釈ではなく、生き方を変えるしかありません。
生きているのは、今、この瞬間だけです。
決して過去の犠牲になってはいけません。
自分がコントロールできることとできないことを区分してコントロールできることだけに焦点を当てること。
過去の観点を生き方で変えていかない限り、人は過去の犠牲者で終わってしまいます。
ただし、成功体験、自己実現は別です。
きちんと思い出して書き留めておきましょう。
これまでにあなたが成し遂げた成功体験、自己実現は、肯定的な感情を引き出します。
記憶が感情をつくり出すからです。
あなたの記憶を成功体験でいっぱいにする生き方を実践しましょう。
一緒にいて気がラクな人に学ぶ
うまくいかないときは、原則から外れています。
自分1人の世界で思い込んでいても自信はつきません。
このようなときは、一緒にいてラクな人から学びを得るとよいでしょう。
明日、朝が来ることを誰もが確信しています。
なぜなら、自然の摂理だからです。
そして、私たちはそれを知っている。
体験してきたからです。
自信をつけるには、人から言われたことに見通しをもつのではなく、体験し、自分の中の確信を積み上げることが大切です。
自分の知らないこと、まだ体験したことのないことに自信をもって、あるいは将来の見通しをもって取り組むことはとても難しいことです。
それでも「何か」を信じて前へと進まなければ自信は培われません。
子どもを育てたことはないけれども、子どもを産んで育てる。
家を建てたことがないけれども、自分の家を建てて、家族と幸せに暮らす。
私たちが、これまで経験したことがないことに取り組めるのは、自分の周りに成功している例がいくつもあるからです。
うまくいっている人を見れば、体験したことがなくとも、ある程度の見通しをもって取り組めます。
もちろん、これまでに培った大きな自信をよりどころにしている人もいるでしょう。
しかし、そのような人たちも、はじめから自信があったわけではありません。
先人の教えを学び、真似ることで、成功をつかみ、その結果、大きな自信を獲得したに違いありません。
良質なお手本こそが、あなたを自己実現へのきっかけをくれます。
あなたの周りにいる上手くいっている人、成功者の姿に目を向けてみましょう。
きっと将来の見通しが見えてくるはずです。
成功者に学ぶこと。
モデルになるのは、あなたがこれまでに出会ってきた人たち、あるいは書籍やテレビ、セミナーなどで見知った人たちです。
自分の周りに理想とする人物が見当たらないのであれば、伝記や自伝を読むとよいでしょう。
皆、一筋縄ではいかない人生を懸命に生き抜いてきたことがわかるはずです。
このとき、できるだけ自分の境遇に近い人の書籍を選ぶことをお勧めします。
人は自分の価値観に近い人に惹かれる傾向があるからです。
パナソニックの創業者である松下幸之助さんの言葉には絶え間ない価値があると思います。
そこには「実」がある。
経営者として自らが体験してきた「事実」があります。
だから、信頼できる。
例えば、人付き合いの達人として生き抜いていくための知恵、考え方、方法論、動機づけなどを学び、吸収すべきところは吸収することです。
うまくいっている人は世の中にたくさんいます。謙虚に学び続ける姿勢が大切です。