“今の障害は通らなければならない道”
今の障害は、あなたが幸せになるためには通らなければならない道なのである。
今、生きることに疲れて、何もする気にならなくなっていることも、最後に幸せになるには、あなたが通らなければならない道なのである。
自分の人生に障害を望む人はいない。
それは戦争を望む人がいないのと同じである。
しかし、奴隷は南北戦争で解放された。
今、アメリカで最も尊敬されている人はリンカーンだという。
リンカーンは奴隷を解放したことで尊敬されている。
しかし、それは南北戦争という戦争によってである。
人類最大の犯罪はナチスだという。
しかし、ナチスを倒したのは第二次世界大戦である。
チャーチルやルーズベルトが立ち上がってナチスと戦わなければ、世界はヒトラーが支配していたであろう。
ナチスから人々を解放したのは、第二次世界大戦という大戦争である。
誰でも自分の人生は穏やかであってほしいと思う。
自分の人生に苦しみを望む人はいない。
しかし、ベートーベンが言うように、「苦悩を通して歓喜に至れ」なのである。
人類が戦争を恐れたら、あなたは奴隷になるしかなかった。
あなたが苦悩を避ければ、あなたの人生は無意味になるしかない。
生きることに疲れたあなたは、人生とはそういうものだと覚悟をするときに来ているのである。
人間に生まれた以上、人間とはそういうものだと覚悟を決める。
そこから人生は拓ける。
アメリカの心理学者シーベリーが、「不幸を受け容れようとする気になると、何をしたら一番いいかが突然見えてくる」と言っている。
その通りである。
だから、生きることに疲れたあなたは、「私の人生は辛い」と認めることである。
これができれば先は明るい。
「何で私だけが辛いのだ」と不満になれば、より辛い人生になる。
対人恐怖症、社交不安障害を克服するには、「私の人生は辛い」と認めることである。