私の会社の元同僚は、お客さんと打ち合わせをする時、ノートの上にペンを握る手がいつも震えていました。
本当に、いつも毎回、決まって震えていました。
しかし、本人はそのことを何も気にしていないようでした。
実際に尋ねたわけではないのですが、そのようでした。
本人は自身の手の震えを受け入れていたのです。
それで私の元同僚は震え症ではあったけれど震え恐怖にはならなかったのです。
それは当時の私には大きな発見でした。
それは、赤面症と赤面恐怖の人の違いも同じことです。
赤面症の人は人前で顔が赤くなるけれど、そのことを受け入れている。
赤面恐怖の人は人前で顔が赤くなることを恥だと恐れているのです。
赤面症の人は特に心にダメージをきたしませんが、赤面恐怖の人は心に大きなダメージをきたします。
あなたは、赤面症のタイプですか、それとも赤面恐怖のタイプですか。
赤面恐怖のタイプの人は、その症状を受け入れることです。