対人恐怖症、社交不安障害のセロトニン神経強化法

対人恐怖症、社交不安障害を克服したい人は、それらをおこす生理的なメカニズムとして脳内神経伝達物質のセロトニンが大きく関わってきます。

セロトニンとは、同じ神経伝達物質で、やる気や意欲を調節するドーパミンと不安や怒りを調節するノルアドレナリンを調節する役割を担っており、セロトニン自身は心の安心感を調節しています。

通称、元気神経などと呼ばれています。

脳内の神経細胞の間でこのセロトニンの量が増えると

・よい睡眠がとれて、朝気持ちよく目が覚めることが出来る
・身体がしゃきっとして全身に力がみなぎる
・意欲昂進
・不安や雑念消失
・背筋が伸び顔に締まりができ目が生き生きし目力が出る
・感情をコントロールできる(キレにくくなる)
・あがり症緊張症・コミュニケーション不安・対人恐怖が和らぐ
・平常心を保てる
・ダイエット効果
・ストレスに強くなる

などいいこと尽くめです。

逆に、セロトニンの量が減ると、
いろいろなことが気になりだし、どんどん気分が落ち込んでいってしまいます。

つまり、このセロトニン神経を鍛えることは
あがり症・社会不安障害を改善するにあたってとても効果的な作用をもたらしてくれます。

では、どうしたらセロトニン神経が鍛えられるか、その方法を記していきます。

神経細胞間のセロトニンの量を増やすには、SSRIなどの薬物を用いた方法もありますが、ここでは、日々の日常生活でできることを中心に記していきます。

①日光の光にあたる。

朝起きたらまず、カーテンを開けましょう。
もちろん、曇りの日であっても効果はあります。
日光の光に当たるとセロトニンの量が増えます。

なので、実は日照時間が長い夏は人は活動的になって秋口から哀しみに浸っていくのもこれが理由だったのです。

日照時間が特に短くなる冬なんかは、冬季性うつなんて疾患もあるくらいです。

他にも、太陽の光の強さに近い、車のヘッドライトを耳にあてると気分の落ち込みに効果があるなんてデータも出ているようです。

③リズム運動を行う

リズム運動を行うとセロトニンの量が増えます。

自転車を漕いだり、走ったり、歩いたり、ものを咀嚼したりすることです。

①の日光に当たる方法と組み合わせて、日が照っている朝や昼間に外を散歩したり、ジョギングしたりすると効果倍増でセロトニン神経が鍛えられます。

③セロトニンを生成する原料となるトリプトファン、ビタミンB6を摂取する

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸とビタミンB6が結合して生成されます。

特に、主原料となるトリプトファンを摂取してください。

では、何の食材にトリプトファンとビタミンB6が多く含まれているか、紹介します。

【トリプトファンが多く含まれる食材】

・マグロやカツオなどの赤身
・鶏肉や牛肉、豚肉
・牛乳やヨーグルト
・豆腐や納豆
・バナナ
・ひまわりの種

などです。

【ビタミンB6が多く含まれる食材】

・マグロやカツオなどの赤身
・鶏肉や牛肉、豚肉
・にんにく
または、サプリメントで摂取する

などです。

これを機にセロトニンを増やす食生活を意識してみてはいかがでしょうか。

○腸の調子を整える

体内で生成され存在するセロトニンの量はおよそ90%以上は、実は脳ではなく腸内に存在するのです。

また、腸は第二の脳といわれていて、胎児が出来るとき脳は腸から派生します。

なので、腸を整えることとセロトニンの関係も注目されています。

 

これらのことからセロトニン神経を鍛えることを重視した生活として、朝は早く起きて日光を浴び、外に出て散歩などをしマグロやカツオの赤みや肉類をきちんと摂取することです。

対人恐怖症、社交不安障害を克服したい人はそれを改善するきっかけとして参考にしてみて下さい。