日常生活の中で自分を奮い立たせるために、「がんばるぞ」とか、「よし、やるぞ」などと言葉に出すことがある。
実際こうしたことで自分を鼓舞する効果があり、これを意識的に行うのがセルフトーク法である。
無力感や無価値感にとらわれている人は、無意識のうちに自滅的なセルフトークをしがちであり、それによって心も行動もいっそう混乱してしまう。
何か事態が生じたとき、「大変だ!」「もう、だめだ!」「自分には無理!」などが自滅的セルフトークの例である。
セルフトーク法とは、こうした否定的なセルフトークを適切なセルフトークを適切なセルフトークに変えることで、心と行動を建設的な方向へ動かすものである。
無価値感に悩む人には、たとえば以下のようなセルフトークが役立つ。
「私はもう大人。無力な子どもじゃない。」
「自分には力がある。」
「許しなんかいらない。」
「自分でなんでも決められる。」
「特別でなくていい。」
「グッドで十分。」
「人がどう思おうと勝手!」
「人に認めてもらう必要などない。」
「人を喜ばすより、自分を喜ばそう。」
このように、その時々で、自分にピッタリくると感じられる言葉を使えばよい。
そして、上手く対処できたら、次のようなセルフトークで強化しよう。
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「やった!」
「だんだんよくできるようになっているぞ!」
「えらいぞ、よくがんばった!」
「パーフェクト!」
「満足、満足!」