「対人恐怖症、社交不安障害の克服の考え方」の記事一覧
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引きこもりの人は長年にわたり自分でない自分を生きてきた 引きこもりとは、他人の批判を恐れ、仕事が出来ない、家から出れない、部屋から出れなくなった人のことである。 そういった人は怒りを内に秘めていて、発散できないで無気力に […]
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社会不適合者を克服する初めに アメリカで「Impostor Phenomenon」ということを言う人がいる。 自分がどこか偽者であるという感じ方に悩まされる「偽名現象」とでも言うべき現象である つまり自分は成功したけれど […]
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友達がいないとは 友達がいない心理 友達がいない人はイエスと言い、そして相手が嫌いになる。 フロムは不安に対する反応として非生産的な活動、あるいは「構え」を挙げている。 その非生産的構えとしての性格類型のひとつに受容的構 […]
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羞恥心が強い人が羞恥心を克服するには、その強い羞恥心を客観視し、他人からしたらその羞恥心は全然たいしたことないんだということを受け入れることである。 そうすると羞恥心はいつしか消えてなくなる。 羞恥心が強いとは言わばガラ […]
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萎縮してしまうとは 萎縮してしまう心理 自分を安売りしないではいられない萎縮してしまう人達 生きるエネルギーは誰にでもある。 問題はそのエネルギーをどう使うかである。 非生産的に使う人もいれば、生産的に使う人もいる。 自 […]
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親しくなることと、安定した関係を維持することは違う ふりをして演じる演技性の能力が、社会的知性の核となっていることや、演技性を初め、否定的に扱われることの多い自己愛性や反社会性といった能力を上手に活用することが、社会でう […]
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演技性や反社会性とともに、人を惹き付ける上で力を発揮するのが自己愛性である。 自己愛性の本質は、自分を神のように感じる誇大な自己意識とそれを裏付けるための強い自己顕示欲求である。 万能の神であるがゆえに、どんなことでも達 […]
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人間は正しいことや善いことにばかり動かされるのではない。 人間には、悪いことや不道徳なことに惹かれ、突き動かされる一面もある。 この事実を無視して、理想の人間を期待したところで、裏切られるだけだ。 かつて、恋愛小説のロマ […]
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演技性の人は、愛着の性質を知り尽くし、それを巧みに活用する 本当に愛着しているかどうかはともかく、愛着したように振る舞うことで、相手に愛着を感じさせ、対人距離を縮めてしまう。 その場合に、彼らがよく用いる手法の一つが、ア […]
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発達特性と対人距離の関係 近年、発達障害という言葉が一般にもよく知られるようになったが、発達障害は神経系の発達の偏りや遅れのため、生活に困難をきたした状態である。 ただ、障害というほどではなくても、軽度の偏りを抱えている […]
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人にはそれぞれほどよい対人距離がある 対人関係は難しい。 学校や職場に行きたくなくなるのも、人生でつまずくのも、その原因は、十中八九対人関係である。 どんなに能力があって、どんなに努力していても、対人関係がうまくいかない […]
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主張訓練法 主張訓練法とは 自分を主張できないために不本意な行動をせざるをえず、そのような事態をもたらした相手をついひそかに恨んでしまう。 本当は主張できない自分が悪いのを知っているのに。 そのために自己嫌悪に陥り、いっ […]
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傷つきは自分を成長させる たとえ心を強く鍛えても、傷つかないことなどありえないと思われます。 誤解されることがあるでしょうし、それまでの物事の流れを知らなかった人に、不用意な対応をされることもあるでしょう。 誠意が通じな […]
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傷つかない人などいません。 問題は上手に対処できるか、できないかです。 上手な対処とは、傷ついた心を抑えることではありません。 傷ついた心を長引かせてしまわないことであり、傷口を不必要に広げてしまわないことです。 ここで […]
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若者を傷つけやすい事態をとりあげながら、具体的にはどのようなことに気をつけるべきなのかを考えてみることにします。 本当のことを言うとき 昔話の「鶴の恩返し」では、鶴である本当の姿をみられると、娘はお爺さんお婆さんのもとを […]
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「良き相談相手」となる 「新米成人」時代にある若者に、どのように接するべきなのでしょうか。 レビンソンらは、「新米成人時代」全体を通して成し遂げるべきこととして、次の四点を指摘しています。 1.夢を持ち、その夢を生活構造 […]
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新米成人としての若者 子どもの時期を脱して、大人になっていくこととは、どのようなことなのでしょうか。 従来の発達心理学では、22,3歳になれば大人になり、大人になれば心は安定し、成熟していくという暗黙の捉え方がありました […]
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余裕のない社会 現在のわが国は、国際的競争において生き残りをかけた闘いという状況に巻き込まれています。 この激しい競争のために、いろいろな面で余裕のない社会になっています。 これまでりっぱな業績をあげてきた中高年者自身さ […]
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心の傷と身体を傷つけること 自分の「身体を傷つけること」と、「心が傷つくこと」とは関係があるのでしょうか? 一般的には、心の傷つきのために身体を傷つけることに向かう、ということができます。 そして、心の傷が癒されると自傷 […]
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家族のなかでの傷つき体験 心が深く傷ついて後々までも傷跡が残ってしまう状態が、トラウマと呼ばれるものです。 家族のなかでトラウマとなる心の傷を、少なくない人が体験しています。 そして、それが、その人の傷つきやすさと結びつ […]
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幼い子どもはけっこう厳しい言葉でやりとりします。 それでも、けろっとしていることが少なくありません。 多くの人が傷つきやすくなるのは、思春期以降のことです。 そして、人生の中でもっとも傷つきやすい心を持つのも、思春期から […]
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それぞれの家庭が社会の標準化刺激としての役割を十分に果たした時代には、大多数の子どもは学校という枠に比較的容易に適応できる資質を育てられました。 このために、学校は、家庭で育てられた性格的な偏りを修正する場所として機能し […]
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現在の社会は確固とした自己価値感を育てにくい社会です。 そのために、傷つきやすい人が増えているということがいえます。 たとえば、J・ブランバーグという人が150年間の少女達の日記を分析していますが、とりわけここ30年ほど […]
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傷つきやすさの根底には自己価値感の希薄さがありますが、それ以外の特性も傷つきやすさに関係します。 まず最初に、そうした特性を考えてみます。 傷つき体験の乏しさ 傷つきやすい人のなかには、体験の乏しさのために傷つくことに対 […]
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傷つきにくい人とはどのような人であるかを考えてみます。 傷つきにくい人は、大きく二つのタイプに分けられます。 一つは鈍感な人です。 このタイプは、鈍感であることで自分を守っているのです。 もう一つのタイプは、しっかりした […]
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傷つきやすい人にもいろいろなタイプがあります。 それぞれのタイプで多少特徴が異なるのですが、ここでは、傷つきやすい人に比較的共通する特徴をみていくことにします。 感受性がマイナスに作用 傷つきやすい人は、「自分は感受性が […]
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傷つきやすい人と一口で言っても、そこにはいろいろのタイプがあります。 代表的なものは、つぎの六つです。 【完全防御傷つきタイプ】 劣等感や自分の心の中の空虚さを強く感じながら、表面では弱みを見せずに必死にがんばっている人 […]
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傷つくということは、自分が価値ある存在であるという感覚が脅かされることがその中核であります。 これは、不快でつらい感情体験です。 このために、傷つくということを改めて分析的にとらえようとすることは、気の重い作業です。 そ […]
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私たちの心は、どのような場面で傷つくのでしょうか。 その主な場面をみてみましょう。 信じていた人に裏切られたとき 親友と思っていた人が、他の人に自分のことを悪く言っているのを知った時などです。 あるいは、信じている人に悩 […]
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傷つき競争 私たちは他の人の何気ない言葉や行為、何気ない態度に傷つけられることがあります。 とくに思春期から青年期の心は、とても傷つきやすいものです。 ちょっとしたことで、心がかき乱されるばかりでなく、生活全体に揺らぎが […]
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自分を生きることとは、自然な自分を信頼し、それに素直に従うことでした。 ですから、本来楽なはずなのです。 それなのに、自分を生きることは必ずしも一筋縄ではいきません。 それは、長いこと期待された役割を生きる自分が外界と接 […]
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充実した悔いのない人生にするためには、未来の自分として現在を点検してみることが役立ちます。 若い人は60歳や70歳になった自分としてみてもよいでしょう。 究極的には、自分が死の床にいるとして、現在を振り返ってみることです […]
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自分を解放することとは、自分の感覚、感情、欲求を信頼し、自分だと実感できる率直な行動をすることです。 自己開放には、二つの面があります。 一つは、自分自身に対して自分を解放するという面です。 すなわち、自己抑制を解くこと […]
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自分になるということは、自分を信頼した行動ができることです。 ですから、自分になるためには、自分を信頼した行動を心がけ、積み重ねることです。 このとき、生真面目さで自分を束縛しないことです。 「自分らしくしなければ」とい […]
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自分を完全に理解できる人などいないでしょう。 人は皆、ある曖昧さのままに、日々を送っています。 それでも、自分を知ろうとすることが、自分を生きる出発点になります。 自分を知るとはいかなることであり、どれほど知ればよいので […]
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内発的成長力と自己信頼 赤ん坊は自分を無条件に信頼しており、周囲に従うのではなく、周囲を従わせます。 ごく幼い子どもは、自分が欲するものと欲しないものをはっきりと分かっており、じぶんが欲しないものは頑固に拒否します。 自 […]
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自分探しでなく自分つくり 「偽りの自分」は「本当の自分」ではない。 そう思うことで、自分の小ささ、無力さを甘受することからにげているのではないでしょうか。 「本当の自分」がどこかにあるはず。 そう思うことで、今、ここにい […]
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「偽りの自分」が現実の自分 統合と超越のために必要なことは、期待された役割を生きる自分をかけがえのない自分として受け入れることです。 「偽りの自分」を大事な自分として肯定的に受けとめることです。 「偽りの自分を生きている […]
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期待された役割を生きてきた人が、よりいっそう自分になるためには、なにが必要なのでしょうか。 期待された役割を生きている人は、絶縁と離断を自己成長と思ってがんばってきました。 すなわち、「偽りの自分」と「本当の自分」とを切 […]
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発達とは「自分」になること 発達過程において「自分になること」がとくに課題となるのは、反抗期であることはずでに述べました。 青年期以降については、精神分析学者のユングと、人生のプロセスを探究したレビンソンらの研究が参考に […]
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過剰な自己意識と本当の自分 期待された役割を生きる人は、愛されたいという強迫的な願望が基礎にあるために、嫌われないか、拒絶されるようなことをしていないかなどと、過度に気にかける心性があります。 そのうえに、内面の心の貧弱 […]
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全能感と無価値感の間で揺れる心 期待された役割を生きる人は、自己無価値感を補うために、「本当の自分」は全能であるという幻想を強めます。 全能であるという幻想によって、自己価値感を維持し、高めようとするのです。 このために […]
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無価値感とは 無価値感に苦しんでいる人は、ありのままの素の自分で生きておらず、無理して素の自分とはかけ離れた自分で生きようとして苦しんでいる状態です。 無価値感を克服する原理は簡単です。 それは、楽な自分で生きればよいの […]
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反抗期に進路変更ができないと、期待された役割を生きる自分の延長線上にしか、自分を形成できなくなってしまいます。 自分の思いとは裏腹に期待された役割を生き続け、その結果、期待された役割を生きる自分をますます強固に完璧にして […]
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反抗期が生じる条件 自我の分裂は、成長するにつれ、外界に出せる自分と、外界に出せない自分としていっそう大きくなっていきます。 そして、思春期以降になると、外界に出せる自分は「見せかけの自分」であり「偽りの自分」と感じられ […]
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子どもの素質 期待された役割を生きる自分の形成と発達は、親の側の要因だけによるのではなく、親と子の性格的な食い違いという相互作用であることが通常です。 かつて、精神医学者クレッチマーが分裂気質とやせ型体格との関係を指摘し […]
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共感性恐怖とは 共感性恐怖を感じる母から子へ 共感性恐怖とは、他者の恐怖を自分も感じてしまう、特に母から子へといったケースが多いでしょう。 親に対する子どもの適切な愛着を妨害する要因は、親の愛情不足という場合も稀にはある […]
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期待された役割を生きる自分の出発点 私たちの心は、幼いときからの積み重ねで作られていきます。 期待された役割を生きる発端も幼い時期に見ることができます。 赤ん坊は生まれたときから愛着の対象を求めています。 それは、一人で […]
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内面と外面とのギャップの拡大とは 成長と共に、内に秘めた内面の自分の心と外に出す外面の自分とのギャップが拡大していきます。 とりわけ思春期以降にこのギャップが大きくなります。 そして、外に出す自分は「偽りの自分」でしかな […]
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分裂の必然性 前節で述べたメカニズムにより、子どもは親に適応し、心が発達していきます。 そして、心の発達には多かれ少なかれ自我の分裂と呼べる現象が伴います。 発達における自我の必然的な分裂という考え方は、研究者によりその […]