子どもは、大地が好きです。
地べたにぺたりと座ったり、丘からごろごろ転がってみたりします。
風や空や動物たちや木々とのつながりを感じています。
子どもは、この世界が自分の友達だと信じています。
常に移りゆく景色への好奇心と感受性とに満ちています。
子どもは、「今」に生きているのです。
このように純粋で、周囲の世界と絆で結ばれた子どもは、年齢を重ねた今も私たちの中に生きています。
それが内なる子ども=インナーチャイルドの本来の姿。
直観力にあふれ、自発性に満ち、生命力のかたまりのような存在です。
けれど私たちが成長する途上で、この自然な子どもと引き離されてしまうような出来事が起こりました。
自然な子どもは「傷ついた子ども」の奥に隠れて、姿がみえなくなったのです。
さらにその子どもはこれ以上傷つかないように力を振り絞って、「コントロールする子ども」を身にまとうことになりました。
つまり、感じないふりをしたり、自分の気持ちを抑えたり、誰にも助けを求めず自分だけで何とかしようとする子どもです。
こうして私たちは小さい頃から、心を閉ざして自分を守ることを覚えました。
その代わり、生き生きした感情を持った自分、遊ぶことが大好きだった自分、創造力に満ちた自分をどこかへ置き忘れてしまいました。
アダルトチルドレンとは、子ども時代の痛みを抱えたまま、おとなになった人のことなのです。
私たちは、子どもを生きることができませんでした。
インナーチャイルドに何が起こったのでしょうか?・・・