対人恐怖症、社交不安障害の克服のいろは

対人恐怖症、あがり症、社交不安障害で悩むあなたへ。必ずそれらは克服できます。重度のあがり症・社交不安障害、対人恐怖症だった私がその克服方法をお教えします。

著者:ジョニー

聞き上手になる共感的理解

聞き上手になる共感的理解

話し手になるために、たとえば次のような指示を与える本があります。 ・話のきっかけをつくるのに、なにかペットなど物を仲介するとよい。 ・相手の趣味を質問するとよい。 ・面白い話をふだんから集めておく。 ・話すことに苦手意識 […]
みなに良い子で好かれようとしない

みなに良い子で好かれようとする

「憎まれっ子、世にはばかる」と言います。 人のことを気にしている人よりも、むしろ傍若無人にふるまっている人のほうが元気で、生き生きしています。 学校では「良い子」や「誰とも仲良くすること」が価値があるとされます。 良い子 […]
「私」を主語にして語る

「私」を主語にして語る

まず、主張行動を攻撃的行動と区別することを注意します。 じっさいにはしばしば攻撃的なニュアンスを含まざるをえないこともたしかです。 こうした場合に攻撃的ニュアンスを避ける一つの方法は、主語をあなた(You)ではなく(I) […]
自己主張行動で自分を素直に表現する

自己主張行動で自分を素直に表現する

自分を主張できないために不本意な行動をせざるを得ないと、そのような事態をもたらした相手をつい密かに恨んでしまいます。 本当は自分の本心を主張できない自分が悪いのを知っているのに。 そのために自己嫌悪に陥ります。 少なくな […]
「べき」思考と思い込みからの脱却

「べき」思考と思い込みからの脱却

べき思考とは 米国のA・エリスという人が提唱した、論理療法という心理学的治療法があります。 論理療法では、出来事そのものがストレスや絶望などを生み出すのではなく、出来事に対する非合理的な思い込み、「べき」思考(信念体系) […]
逃げない、背伸びしない役割期待を育む

逃げない、背伸びしない役割期待を育む

あることをイヤだと思うと、いっそうイヤさが増します。 引き受けねばならない嫌なこと、役割期待は正面から受け止め、逃げ腰にならないことです。 いつでも、現在の仕事や人間関係など役割期待から逃げたいと思っている人がいます。 […]
自分を守ることをしない

自分を守ることをしない

人なかにいることにストレスを感じる人は、無意識のうちに自分を守ることをしています。 弱みを見せまい、すきを見せまい、失敗すまい、完璧にやろう―これにより、自分を守ることをしているのです。 自分を守ることをしているため人な […]
緊張するときは本来の課題を確認する

緊張するときは本来の課題を確認する

人間関係がストレスになるのは、いろんな場面を、自分が評価される場面ととらえてしまうことに一因があります。 そのために、課題をやり遂げることに注意が集中するのではなく、いかに自我を守るかということに思い悩むことになるのです […]
公明正大であること

公明正大であること

公明正大であることで心の受け止め方の変化により、ものの見方、考え方、そして行動のしかたが変化していきます。 公明正大であることで変わりゆく自分を実感できるようになります。 しかし、そうした段階に達するまでには、ある程度の […]
自己実現は自分でつくる自分の人生

自己実現は自分でつくる自分の人生

自己実現とは、自分の本性の現れの必然的な結果です。 自分が本当にしたいことを行い、その行いのなかで諸能力の獲得がなされ、行い自体から充実感を得ることができ、業績としての結果ではなく、自分自身の能力の拡大を楽しめる事、この […]
目標が能力を生む

目標が能力を生む

好きなことという目標を明確に持つことが、能力をつくり出すという作用を果たします。 明確な目標が能力を生み出すという事実は、古くから心理学での実験によって明らかにされています。 そのうちの一つをあげておきましょう。 ある高 […]
行動から変化が起きる自己価値

行動から変化が起きる自己価値

自分の好きなもの、得意なもの、たとえ他の人から見たらつまらないことでも、これが自分の喜びだと感じるもの、こうした自己価値による行動をしていると、行動から心へと自然に変化が起きてきます。 自己価値による行動、それはいままで […]
社会的価値を考えない

社会的価値を考えない

自分の好きなことを行いなさいと助言すると、「好きなものがない」とか「好きなことが分からない」と言う人がいます。 「得意なことがない」と言う社会的価値を考えてしまう人がいます。 そんなはずはありません。 赤ん坊やごく幼い子 […]
好きなことに力を注ぐ

好きなことに力を注ぐ

人付き合いが苦手で、引きこもり傾向のあった女子学生は、次のような体験を語ってくれました。 「パラグライダーに思い切って挑戦したら、面白くて夢中になってしまいました。 インストラクターをはじめ、仲間がみんないい人で。 いま […]
自分を責める人が責めないようになる心理

自分を責める人が責めないようになる心理

あるがままの自分を受け入れるためには、まず第一に自分を責めないようにすることです。 人と接することが辛い自分を責める人は、一般に生真面目で努力家です。 そのために、自分がこんな性格なのは自分が悪いからだとか、じぶんが変わ […]
あるがままの自分を受け入れる

あるがままの自分を受け入れる

人のなかに楽にいるためには、そして心おだやかで豊かな人生を送るためには、あるがままの自分を受け入れることです。 性格を変える戦いをするのではなく、傷つきやすい心も含めて、あるがままの自分を受け入れることです。 それでは、 […]
とらわれから自由になる

とらわれから自由になる

日本には神経症の治療法として、世界に誇る森田療法があります。 森田療法では、精神交互作用といって、意識が過度にとらわれてしまっていることが神経症の問題だと考えます。 つまり、通常は外界へ向けられていた注意が、なんらかのた […]
性格を変えることは容易ではないが

性格を変えることは容易ではないが

対人恐怖症などの人間関係でつまづいてきた人は、次のような疑問が生じたと思います。 人の中にいるのが苦痛であるという、自分をくるしめているこの性格は変わるのだろうか、と。 自分の性格に悩んで、自分の性格を変える努力をすると […]
自己価値と見栄をはる心理

自己価値と見栄をはる心理

私達を悩ませることの80%ぐらいは、見栄をはることに原因があります。 ここでいう見栄とは、「人から見下されたくない」とか「人に自分の価値を認めさせたい」という欲求のことです。 いくつか例をあげて分析してみましょう。 【太 […]
親の期待と罪責感

親の期待と罪責感

過度に自分を責める心、罪責感は、エリクソンがいう早熟な良心の形成に根源があります。 無条件に受容されているという実感をおびやかされるとき、子どもは不安を抱き、親に受け入れられようと努めます。 あるがままの姿では受け入れら […]
傷つきやすい心と自己価値感

傷つきやすい心と自己価値感

人の中にいることが苦痛な人は、傷つきやすい心を持っています。 他の人の悪意ある言葉に傷つくことはもちろん、相手の何気ない言葉や行動にも傷ついてしまいます。 こうした傷つきやすい心は、あるがままの自己に価値があるという実感 […]
親が生み出す競争心

親が生み出す競争心

赤ちゃん返りという現象があります。 おねしょや幼児言葉を脱した子どもが、弟や妹が生まれると再びおねしょをしたり、幼児言葉を使ったり、聞き分けのない子になってしまったりすることです。 赤ちゃん返りは、これまで自分一身に向け […]
過度の自己意識をつくる養育環境

過度の自己意識をつくる養育環境

人の中にいるのが苦手な人は、過度の自己意識を持っています。 過度の自己意識は、監視する自己が強固に形成されたことに原因があります。 エリクソンは、「自意識とは、両親が、そして子どもとしての自分自身が信頼できる存在か否かと […]
親の果たす二つの役目

親の果たす二つの役目

親が自分の葛藤や欲求不満を埋めるためのものとして子どもに接すると、子どもの自立能力の発達を妨害してしまいます。 この自立能力の欠如が、人と接するこわさをもたらす一因となります。 子どもはやがて家を出て、この社会を自分の力 […]
無条件の愛の重要性

無条件の愛の重要性

信頼感の発達をもたらすものは、親の無条件の愛です。 子どもの側から言えば、無条件に存在そのものが愛されているという実感です。 うんちさえも自分で始末できない存在と無条件の愛。 ミルクや食べ物をしょっちゅう吐いたり、ぼろぼ […]
人は安心感をもって生まれてくる

人は安心感をもって生まれてくる

精神分析学の流れに立つ一群の研究者は、子宮内部での安心感のある生活と誕生後の生活との対比が恐怖や不安を生むと考えました。 すなわち、子宮内部の安心感に満ちた至福の状態とくらべて、この世界は不快や危険に満ちています。 この […]
勝者の脚本・敗者の脚本

勝者の脚本・敗者の脚本

勝者の脚本・敗者の脚本とは 勝者の心理、敗者の心理は、一生を通じてその人の人生を無意識のうちに支配してしまいます。 勝者は勝者の心理特性をもとにした自分の人生の脚本を描きます。 敗者は敗者の心理特性をもとにした人生脚本を […]
禁止令に気づく

禁止令に気づく

自分を呪縛する禁止令を知ることは、自分自身の人生を意識的に生きるためにおおいに役立ちます。 次の文はこれまで述べた禁止令を書き換えたものです。 自分に該当する場合は〇を、該当しない場合は×を記入してください。 ( )自分 […]
あなたを縛る禁止令

あなたを縛る禁止令

親が子に接するなかで、意識的、無意識的に子どもの心深くに埋め込んでしまうものに、禁止令があります。 禁止令とは「××してはいけない」というかたちの呪文で、あなたの意識と行動を縛り付け、後に述べる人生脚本の基礎となり、また […]
勝者の心理と敗者の心理

勝者の心理と敗者の心理

勝者の心理と敗者の心理とは 正・負のストロークにより、それぞれ特有の心理が形成されます。 正のストロークは勝者と呼ばれる心理を形成し、負のストロークは敗者と呼ばれる心理を形成します。 ここでいう勝者・敗者とは、世間で使わ […]
自我をつくるストローク

自我をつくるストローク

ストロークとは、その人の存在を認めて他の人から与えられる、あらゆる働きかけのことです。 名前を呼ばれること、話しかけられること、視線を向けられること、ほほえみかけられること、愛撫されること、それらのすべてが含まれます。 […]
相補交流と交叉交流

相補交流と交叉交流

さて、私達が他の人と接するときは、自分のPACのいずれかの部分で、相手のPACのいずれかの部分に働きかけているのです。 そして同時に、相手からPACのいずれかに返答が返ってくることを無意識のうちに期待しているのです。 た […]
無意識に現れるPの心

無意識に現れるPの心

PやCの心は深く根を張っており、日常生活のなかで無意識のうちにこれに支配された行動が現れてきます。 ある日、小学校の教員をしている教え子が相談に訪れました。 彼は結婚して数年になりますが、彼がいくら尽くしても奥さんは彼を […]
交流分析理論とは

交流分析理論とは

人と接する時、私たちは心のほんの断片で接するのではありません。 私達の心全体の在り方が反映されるのです。 このために、人との接し方とは、ある特定の場面での、ある特定の行動だけにとどまるものではありません。 その人の生活の […]
ひきこもりの若者

ひきこもりの若者

人と交わり、社会と接することが重荷の為、社会から離れ、友達から離れ、家族からさえ孤立して、自室にこもってしまうひきこもりの若者の事例も増えています。 ひきこもりの若者は中学や高校での登校拒否からそのまま継続している場合も […]
「普通の人」がうらやましい

「普通の人」がうらやましい

自分が異質だという感じを強く持つ人は、「普通の人は・・・」という表現をよく使います。 そして、「普通の人であること」に対して嫉妬や羨望を覚えます。 ところが実際には、普通の人、誰にでも起きることを過度に強く感じているだけ […]
異質性への不安

異質性への不安

人は誰でも、自分は他の人とどこか違うな、という違和感、異質性を、多かれ少なかれ持っているものです。 また、集団のなかにいて他の人は楽しくやっているのに、自分だけは場違いだ、という異質性の感じを多くの人が体験しています。 […]
巻き込む人と巻き込まれる人

巻き込む人と巻き込まれる人

巻き込む人と巻き込まれる人の心理 他の人から嫌われているとか、グループのなかに嫌っている人がいるなどで、悩む人が少なくありません。 「なぜ嫌われていると思うのか」と聞くと、「目が合った時、目をそらした」とか、「見る目が嫌 […]
緊張からくる諸症状

緊張からくる諸症状

人の中にいるストレスのために、心身的症状で苦しむ人もめずらしくありません。 会社員のYさんは、一見したところ明るい、くったくのない美人さんです。 会社の人はみな良い人で彼女をかわいがってくれるのに、みんなと一緒にいるのが […]
人の中にいるのが辛い

人の中にいるのが辛い

人と接するのが苦痛であるとか、人のなかにいるのがこわいという人が増えています。 T君は二十歳の大学生です。 地方の小さな町から東京に出てきて、一人でアパート住まいをしています。 最初心配していた一人暮らしには、すぐに慣れ […]
条件付きの愛情

条件付きの愛情

条件付きの愛情とは 「忠誠を誓う」という概念は、心の問題を考えるとき、大切なものである。 過保護の問題なども、この忠誠、条件付きの愛情という概念を入れて考えると実感がよくわかる。 たとえば過保護というと、条件付きの愛情、 […]
すべては、この「矛盾した感情」から生まれる

すべては、この「矛盾した感情」から生まれる

幼児は何をするにも母親が見ていてくれることを求める。 おそらく母親の注目なしには何をやっても、やったという実感がないのであろう。 甘えた幼児は、どろんこ遊びをしていても、母親がそれをみていてくれることで遊びの実感を持って […]
「理想の女性」と結婚したにもかかわらず

「理想の女性」と結婚したにもかかわらず

かつて千葉大女医殺人事件というのが世間をにぎわせたことがあった。 千葉大学医学部整形外科の研修医Aが、同じ大学の研究生であり新婚の妻のB子さんを殺した事件である。 当時の報道によると、Aは学生時代、理想の女性B子さんにベ […]
森田療法でみる対人恐怖症(五月病)

森田療法でみる対人恐怖症(五月病)

ことしの4月に大学を卒業して入社したばかりの社員が、5月になったとたんに欠勤が目立ち始めました。 出社しない旨の電話はあるのですが、理由を聞いても明確な返答がありません。 「何を考えているのか分からない」というのが本音で […]
森田療法でみる対人恐怖症(引っ越し神経症)

森田療法でみる対人恐怖症(引っ越し神経症)

結婚してまもないのですが、主人の転勤で東京から大阪に引っ越しをしなければならなくなりました。 でも、関西出身の人達とはいままであまり付き合いがなく、移転してから隣近所の奥様たちとうまくやっていけるかどうか、不安でたまりま […]
森田療法でみる書痙

森田療法でみる書痙

ある官庁に勤めていた人が、「自分は役所で字が書けなくなってしまったので、辞めようと考えているのですが」という相談に病院を訪れました。 話を聞くうちに、つぎのようなことがわかってきました。 彼は有能な官吏でしたが、ある日、 […]
森田療法でみる対人恐怖症(昇進恐怖症の例)

森田療法でみる対人恐怖症(昇進恐怖症の例)

4月、地方都市の工場技術部門の係長から本社営業部の課長に昇格して転属しました。 確かに、私は商品に対する知識は豊富ですが、はたして作るということはできても売るという行為に変わって、しかもこの不況期に一ランク上の課長として […]
森田療法でまず外形をととのえる

森田療法でまず外形をととのえる

バスに乗ると、いつも心臓がドキドキして動悸が高まり、呼吸が止まるのではと不安を感じます。 それでもあえてバスに乗ったほうがいいのですか。 第二次大戦中、ドイツにおけるユダヤ人収容所で辛酸をなめたオーストリアの精神医学者フ […]
森田療法で行動を変えていく

森田療法で行動を変えていく

人前に出るといつもあがってしまい、びくびく、はらはらして口もきけなくなるのではないかと恐れてしまいます。 ですから人と接触しません。 まず「あるがまま」の心で生活するということでしょう。 「あるがまま」とは、生きていく上 […]
欲求不満を逆用する、森田療法

欲求不満を逆用する、森田療法

毎日の生活のなかで、ひけめばかり感じる性格を変えてみたい、「心」を強くしたいといつも願っているのですが・・・。 「心を強くしたい」。これは、ビジネスマンに限らず、現代に生きる人々の共通の願いでしょう。 毎日の厳しい生活の […]